土星が6ハウスを通過するタイミングは、今後のためにとても大切な時期となります。この時期に努力して身につけたことは、土星が7ハウスへ向かっていったときに、ひとつの形として結実するでしょう。
6ハウスのテーマに鍛錬や修行というものがあります。ここで私たちは、5ハウスで見つけた自分の表現を、さらに磨き上げるのです。そして、創造性に磨きをかけていったときに、それは単なる個人の楽しみや喜びの表現を超えて、他者や世界に対して何かしらの形で役立ち、求められるものとなるでしょう。
あなたの内側から湧き上がったものを、より美しく、カッコよく、洗練させていくときです。これまでやってきたこと、学んできたこと、思いついたことを、ひとつずつ丁寧に整えて、自分が納得できる質にまでしていきましょう。
完璧主義が過ぎると、もともと楽しかったはずの「創り出す喜び」が、責任になってしまうかもしれません。プレッシャーを感じすぎるときは、元の楽しみや創造性よりも、義務感や理想のほうが強くなりすぎている可能性があります。
そんなときは、一度リフレッシュしてください。誰かと張り合う必要も、何かをめざす必要もありません。あくまで主体にあるのは湧き上がる喜びや創造性や好奇心。子どもが夢中になって遊びを完成させるように、それを楽しむことが大切です。
創り出す喜びや、できるようになる喜び。昨日よりもうまくなって、昨日よりもできるようになることは、自分自身の成長の楽しみです。
別の面からみると、この時期に職場において上司や雇用主とのあいだで、トラブルが発生する可能性があります。特に周りからの要求を理不尽に感じたり、努力しているのに認めてもらえなかったりするときに起こりやすいでしょう。
それは自分がどこでどんな風に力を活かしていきたいのか、というテーマをもたらしています。言われたから、しているのではなく、自分から尽力したいこと、世界に差し出したいものは何であるのか。
6ハウスは奉仕の部屋ですが、それは嫌々やるものではなく、自分から進んで差し出すものともいえます。誰に何を捧げていきたいのか。エネルギーをどこへ向けて使うのか、そこにもっと意識を向ける必要があるでしょう。
6ハウスはまた、健康も司ります。もし日常的にエネルギーを自分のために使っていないのであれば、本当にしたいことをするための力が足りなくなるかもしれません。もし、この時期に病気になったり、健康問題が生じたりしたら、日頃の仕事のやり方やエネルギーの使い方を見直す必要があるでしょう。
身体のメンテナンスはもちろんですが、本当にしたいことをするための適切な時間とエネルギーの使い方や、自分の身体のケアを学ぶときです。ときには生活習慣を見直して、必要であれば変えることも実践していきましょう。