土星が最後のハウスを通過する時期がやってきました。ここでは、これまでのあいだにやり残したことがあれば、悔いが残らないように片づけるときです。また、終わらせるべきものは、すべて完了させる必要があるでしょう。
土星が12ハウスに入ると、気持ちがどんどん内側に向かっていくことがあるかもしれません。表に出て活躍するよりも、静かに自分と向き合いたいような感覚が出てくるでしょう。
しかしまだ外から求められるものもあるはずです。まわりの期待に応えながら、新しいステージへ旅立つ準備もする……そんな移行の期間となります。
土星の29.5年のサイクルを完了させるときなので、新しいプロジェクトを始めるには適した時期ではありません。ただし、内側からはこれまでやってきたことを一新したい、変えていきたいという思いが出てくることがあるでしょう。あるいは自分で望んでいなくても、自然とこれまでと流れが変わっていき、いままでのようにいかなくなる可能性もあります。
新しいものへの期待を内に秘めながら、目の前のことをまとめて、終わらせていく時期です。達成したこと、達成できなかったことがなんであるのか、理解することが大切です。もし、達成できなかったとしても、それにいまは反省するときではありません。単に事実としてそれらのことを整理するときです。
12ハウスは最後の部屋であると同時に、新しいサイクルが始まる兆候も示します。土星の29.5年の旅路は、自分という人間の個性を明らかにして、世界の中でそれが活かされるように磨きをかけ、他者と出会いながら、開花させていくプロセス。
そのひとつのサイクルが終わり、また新しいサイクルがやってきます。不要となったものや、充分だと思ったものは、手放していきましょう。
無意識のうちに溜めこんだ感情や疲れやよどみがあれば、この時期にうちにしっかりと浄化して、さっぱりと気持ちよい自分を整えておくことが大切です。心身共に自分をケアすることに十分に時間をとることで、これから始まる新しいサイクルのために、しっかりとスペースを空けておきましょう。
そのためにも、忙しい喧騒の日々から離れて、ひとりの空間で瞑想したり、静かに過ごしたりすることも大切です。
自信がなくなったり、方向性が見えなくなったりするかもしれませんが、問題ありません。そのようにして手放されていくことがすべて、新しい始まりのための準備となるのです。