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◆土星が第11室を通過するとき◆

理想が実現される時期

ここ数年のピークに引き続き、忙しくも輝かしい活躍が期待されるときです。努力が結実して、達成した成果や役割を、より多くの人たちから求められるようになるでしょう。

さまざまなグループや地域に呼ばれていき、そこで活躍する機会が増えそうです。もし、他者と一緒に働くことや、コミュニティのために力を貸すことが煩わしく、面倒くさく、むずかしいと感じるのであれば、苦労が増える時期となるかもしれません。

しかし、いまはできる限り、他者からの要求に応える努力をするのに適した時期。自分のためという目的を超えて、仲間たちのために自分を捧げることができたとき、より大きな充実を得ることができるでしょう。

11ハウスは人生の理想や希望を象徴する部屋。ここに土星がやってきたとき、これまで思い描いてきた理想の形が得られたかどうか、はっきりと目に見える形でわかるでしょう。

しっかりと準備を整えて、努力をしてきたなら、望んでいた理想の形が現実となっているはずです。

もし、この時点で望んだ通りになっていないのだとしたら、大掃除の期間となるでしょう。これまでやってきたことを振り返って、できたこと、さぼってきたこと、向き合ってきたもの、目を逸らしてきたものを明らかにする時期です。

それをしっかりと理解したら、一度リセットすることで、次の土星の周期がやってきたときに、望みをかなえるための準備の期間に再び突入するでしょう。

土星はおよそ29.5年かけて12星座をひとめぐりし、個人のホロスコープの上も同じ時間をかけてまわります。1周目(30歳まで)は若く経験が少なくてうまくできなかったことも、2周目以降(30～60歳)になれば、成果を出せるようになるでしょう。

その時々の星のめぐりを意識して、テーマを定め、しっかりと基盤を整えて、準備していくことが土星の旅路には重要です。

頑張った人には必ず大きな実りを、さぼってきた人にはそれなりの成果を明らかにもたらします。土星は人生にとって本当に大切なものを個人に身につけさせて、現実の社会のなかで実現させてくれるのです。

私たちにとって、能力を使いこなして、社会で創造的な自分を生きることは、なによりもの歓びです。土星は、この自己実現の旅路を助けてくれるでしょう。