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公開日:2021年05月10日更新日:2021年11月10日

どこの何事にも頓着しない
自分をめざす人

通常、人間の子どもには親がいます。

哺乳類は母親から乳をもらって成長し、そこに特別な愛着や絆が生じるでしょう。しかし、このサビアン・シンボルの子どもはあたかも自分が卵から生まれたかのように振る舞っています。もちろん親はいるでしょうけれども、そこに特別な思い入れや愛着を持ち過ぎることがないのでしょう。

誰からも支配されることのない真の自由を獲得するためには、どこにも誰にも深入りしないほうがうまくいく、という考えに基づいています。それは一見、すべてのものから切り離された閉鎖的な生き方のように見えますが、別の側面から見ると、一部の空間やつながりだけに閉じ込められることのない、真にオープンに世界に開いた生き方であるともいえそうです。

わたしたちの身体の感覚が強くなるほどに、そこに好き嫌いが生まれ、自分にとって良いものと悪いものを区別するようになります。そこであえて感覚を希薄にすることで好き嫌いをなくして、どこの何にもスッと馴染むことができる自分を維持するのかもしれません。

この度数を持っている人は、真に自由な自分でいるために、どこか感覚的に世の中から一歩ひいているようなところがありそうです。実際にはそこにいるし、生活もしていますが、いろいろなものに対する執着が薄く、いつもどこかが希薄なような感じがするかもしれません。スクリーンを通して世界を見ているようなところがあり、あらゆるものにこだわりがなく、頓着しないことも多いでしょう。

特定の生き方や考え方と同化することを嫌い、限りなく無色透明な自分でいることを望む人といえそうです。

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