座りながらすべての手足を振っている
大きなクマ
A Big Bear Sitting Down And Waving All Its Paws.
天に輝くおおぐま座のクマは、神話において、狩猟の女神アルテミスに仕えていたニンフ(妖精)だったといわれています。アルテミスは月を象徴するため、このクマもまた、月と関係があるのかもしれません。そしてまた同時に、クマは本能的な動物でもあります。
水瓶座は大きな目的のために、理性で自身を律して、自分のあらゆる行動を意識でコントロールできるようにと、進化を試みてきました。しかし、理性の力だけで感情と身体感覚まで手綱けることはなかなかむずかしく、自身のすべてを律しきることができません。
そこでここではあえて、その本能的な部分にスポットを当てて、再教育しようとするでしょう。月はわたしたちの本能や感情、身体的なパターンや幼児性、無意識の領域などを示しています。それらを理性の力で、思考や意思と同じ方向へ向くようにと導き、矯正を試みるでしょう。その際には、ダンスやアートなど、感情や感覚を言語以外のもので表現することも役立ちます。
この度数を持っている人は、自分自身を律することに興味を持つかもしれません。それも表面的な部分ではなく、本能的なところや感情的なところまで、意志の力でコントロールすることを望むでしょう。
それは決して押さえつけて封じ込めるのではなく、それらの特性を理解して生かすことで、自発的に力を得ることをうながすようなやり方です。そのためには、心と体と思考がどのような関係を持っているのかを学び、ついで実践することになるかもしれません。情緒を解放させるために、アートの手法を使う人もいるでしょう。