人里から離れた道を散策するふたりの恋人たち
Two lovers strolling through a secluded walk.
ふたりの恋人たち……男女のペアが人里から離れた、人の少ない道を散策しています。ふたりはお互いに甘い心を抱きながら歩いているのかもしれません。
わたしたちが生まれてから「自分は男である」あるいは「女である」ということを、意識し始めるのは、いつ頃からでしょうか。幼児期のあいだは、どこか中性的であり、男女の区別なく、他との個性の違いも判然とせずに育つかもしれません。それが物心ついて、男女の違いを理解し始めると同時に、自分のなかの男らしさ、あるいは女らしさというものに目覚めはじめるでしょう。
はっきりと対比するものが現れてはじめて、わたしたちは自分の個性を自覚していきます。そして持っていないものを羨み、欲することで、それを手に入れるための地に足のついたみずからの成長がはじまるのでしょう。世界には表と裏、陰と陽、右と左、上と下、内と外といった二極があり、それらはお互いに自分にないものを補完し合うことで成立しています。男と女が結びついて、あらゆる生物が殖えていきますが、性を意識することはそのはじまりといえるでしょう。
この度数を持つ人は、人から離れた自分だけの秘密のスペースや時間を大切にして、そのなかでじっくりと自身を成長させていくかもしれません。さまざまな対比によって自分を知り、足りないものに興味を抱いて、それを求めることで活動意欲を高めるでしょう。自分の内側からなにかを創り出す力も秘めています。
秘密主義の傾向がありますが、心をゆるした相手にはどんなことでも打ち明けるかもしれません。恋愛やパートナーシップにこだわりがあって、関係性を通して、自分を更に成熟させていくでしょう。