男と女のそばでとぐろを巻く蛇
A serpent coiling near a man and a woman.
わたしたちが、より完全な自分自身になろうとするとき、自分の中に相反するものがあると悩まされることになるでしょう。「こうしよう」「これが正しい」と、なにかを選ぶということは、選ばなかったもう一方を切り捨てることにつながり、そのようにしている限り、いつもその切り捨てた影が事ある度に主張してきて、なかなか成長することができません。
このサビアンでは、とぐろを巻いている蛇が男と女という、相反するものをひとつに結びつけています。なにかを切り捨てても、それは何度も姿や形を変えて目の前に現れることになるため、最終的にわたしたちは、それを切り捨てるのではなく、粛々と受け容れることによってのみ、統合とした人格へ近づくことができるのでしょう。蛇は忌みなるものであると同時に、知恵と変容の象徴。脱皮を繰り返すことで、より力強いものへと進化していく動物です。目の前に現れる「気の合わない人」を無視したり、切り捨てようとしたりするほど、うまくいかなくなるケースが増えるでしょう。それをあきらめて、受け容れ、どうにかうまくつきあおうとしていくときに、わたしたちは精神的に成長していくことができます。
この度数を持っている人は、さまざまな異なるタイプの人たちとの交流を積極的に楽しもうとするところがあるかもしれません。ひとりで過ごすよりも、あえて、いろいろな人たちと一緒に関わりながら過ごすという経験が、多くを学ばせ、心を成長させてくれるでしょう。
また、人格を統合すること、精神的に成長することに興味をもつことがあるかもしれないし、他者の成長を助ける役割になったりすることがあるかもしれません。中には恋愛を繰り返して、自分に足りないものを、パートナーを通して補ったり、学んだりする人もいるでしょう。