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公開日:2021年01月26日更新日:2021年11月10日

自我を抑えて
客観と社会性を身につけていく人

わたしたちにとって新しい創造は、男と女、光と影、右と左といった、相反するものがひとつに統合されることによって起こります。しかし、牡羊座というのは常に主観が先行する星座であり、これまでのあいだに登場した他者はすべて「自分がそれを見てどう反応するのか」という対象でしかありませんでした。ここでは本格的に、より自分自身を統合していくための「客観」を手に入れていこうとする度数となります。

牡羊座の向かいは天秤座であり、これは常に天秤の向こうに重りをおくように、外側の世界や他者を意識していく星座です。人からどう見られているのか、まわりはいま、どんな様子であるのかということを探りながら、自分を磨いていくことになるでしょう。このサビアン・ワードでは、誰ものっていない空のハンモックが自我の不在を象徴しています。自分がいない代わりに客観や社会性を受動的に身につけようとしているのでしょう。

この度数を持っている人は、自己主張をなるべく抑えて、対人関係のやり取りのなかから、現実的な自分の姿を観察しようとするところがあるかもしれません。自分自身の資質を鍛えるために、あえてさまざまなタイプの人たちと交流したり、社会活動に参加したりということもあるでしょう。

自我を抑えて、他者と社交する術を身につけていくため、対人スキルが高まって、営業や接客、他者との交渉が得意となる人も出てくるかもしれません。自己主張が抑えられる代わりに客観性と社会性が身に付き、よりどこへいっても通用するような統合的な自分自身となっていく可能性のある人です。

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