踏み切りで電車に破壊された車
At A Railroad Crossing, An Automobile is Wrecked By A Train.
車は個人が単独で乗りこなすもので、自由に行き先も運転の速度も変えることができます。それに対して、電車は行き先も速度も決まっていて、同時に大勢の人たちを乗せるもの。踏切で電車に破壊されるというサビアン・ワードは、小さな個人の意志が、大きな集合体に巻き込まれていくこと、個人が全体に取り込まれることを示しています。
牡羊座から始まったわたしたちの個性が、蟹座の段階にくると一旦すべて否定されていきますが、ここで個人の意志が通用しないということを体験するのでしょう。
実際にわたしたちは個性を持っている個人であると同時に、集団の一員として暮らしています。いくら意志を尊重したいと思っても、集団のルールや規律の前で、それが通用しなくなることがあるでしょう。大きな目的や流れを遂行するために、むしろ強すぎる個性は邪魔にもなっていきます。
しかし個人から見ると、それは大きな目的に対する個の犠牲ともいえるでしょう。
この度数を持っている人は、負けん気が強く、自分の思いや意志がしっかりとありますが、成長過程において、たびたび意志を打ち砕かれるような経験をすることがあるかもしれません。それはときに非常に苦しく、自分の存在を否定されたかのような気持ちになることもあるでしょう。
しかし、それを繰り返すことで、自分自身の器がより丸く、大きくなっていき、大抵のことを受け容れられるようになっていきます。自分自身を貫くことよりも、全体のために働く喜びや大切さを実感することで、光り輝くことができるでしょう。自分の活動が全体の一部を担っているのだということに意識を向けるほど、大きな喜びの形となって活かされることになりそうです。