北東の広く暗い空間に顔を向けている老人
A very old man facing a vast dark space to the northeast.
北東というのは鬼門にあたり、これは霊界や異界への入り口にあたります。そして霊界や異界は、わたしたちの存在や宇宙の根源とつながっているでしょう。
蟹座はわたしたちと家族とのつながり、その家族が住んでいる土地とのつながりを思い起こさせます。さらに、その土地の母体である星とのつながり、また星の母体である宇宙とのつながり……と、掘り下げていくほどに宇宙全体とその源へと、わたしたちをいざなうでしょう。
蟹座はスペースと関係しますが、それは安心して暮らすことのできる居場所としてのスペースであり、そこでホッとくつろぐことで広がっていくハートのスペースでもあります。わたしたちが自分自身のハートの内側にくつろぐほど、自分と世界とがひとつとなるような、自分の存在が世界と溶け込んでいくような『空』を感じるかもしれません。このサビアン・ワードで老人が顔を向けている空間は、まさにわたしたちのハートが究極にくつろいでいる状態から、宇宙の真理を体験することの象徴かもしれません。
この度数を持っている人は、何事に対してもしっかりと受け止めて、自分の内側で熟考することを好む傾向があるでしょう。歴史やルーツを紐解くことに興味を持ったり、宇宙の真理を求めて、さまざまな宗教観や人の心の究極の真実を見出そうとしたりするかもしれません。
がちゃがちゃと騒がしく過ごすことよりも、ひとりで静かなスペースで深層と向き合うほうが性に合うという人もいるでしょう。個人と土地、星、宇宙とのつながりを、自分の中で求めていく人です。