高級住宅の集まった渓谷に吹く嵐
A Violent Storm in A Canyon Filled With Expensive Homes.
わたしたちがどれだけ賢くなり、上質な文化を築き上げることに成功したとしても、自然の脅威はそんなことなどまったく関係なく、わたしたちの創り上げた社会の流れを脅かします。唐突に起こる嵐は、それまでの静かで守られた環境をたちまちのうちに危機的な状況に追い込むでしょう。
それでもわたしたちはその危機感を超えて、より強い基盤を作っていく必要があります。なにが起こるのか予測不能な世の中に対して、恐れて不安になるのではなく、内側からしっかりと世界そのものとつながることで、より柔軟にやってくるものに対応することができるようになるでしょう。
心地よい暮らしや生き方をわたしたちは誰もが望んでいます。しかしそれは季節のめぐりや自然の移り変わりと同じように変わりゆくもの。ひとつの生き方や価値観に執着するのではなく、その時々のめぐりに合わせて一緒に変化していく力が、たとえ嵐がやってきたとしても、それを乗り越えていく力となっていくでしょう。
この度数を持っている人は、自分にとって大切な世界観や価値観があるのかもしれません。ていねいに創り上げていった自分の世界を心地よく楽しみますが、それは自然の原理によって変化を余儀なくされたり、脅かすような存在が出現したりといったことが起こるでしょう。
そういったときに耐久していまの状態を維持するのではなく、柔軟に流れに合わせて形を変えていくことで、なにがあっても大丈夫、という強さを手に入れることができるようです。そうすることで結果として、変化の多い時代の流れにおいても、自分の世界を貫いていくことができるでしょう。