食品でいっぱいの
バッグを運んでいる五歳の子ども
A Five-Year-Old Child Carrying A Bag Filled With Groceries.
五歳の子どもが「はじめてのお使い」を頼まれて、真剣にこなそうとしているようなサビアン・ワードです。その身体に対して大きすぎるバックには、食品がぎゅうぎゅうに詰まっているのでしょう。食品は誰にとっても「価値あるもの」ですから、子どもは責任感を持って大役を果そうとしています。
これはわたしたちが自分に対してより大きな課題を課し、またそれを成し遂げようと試みる様子が示されているのかもしれません。ここで果たそうとしている大きな課題とは、他の人のためにもなるような大きな仕事。
わたしたちは大人になると、自分の責任を自分で果たすだけの力を手に入れますが、他者への貢献や責務といった面では未熟さが残り、自身で育てていく必要があります。時に他者への責任が発生するかもしれない仕事や役割から逃げ出したくなる気持ちもありますが、それを克服しようと奮闘するのが、この子どもなのでしょう。ここでは自分自身の繊細で幼い感情の育て直しが描かれます。
この度数を持っている人は、みんなのために役立つことをしようと、一生懸命働きそうです。それは単にチームのために自分の役割をまっとうするのみならず、チーム全体への責務を負ったり、他のメンバーの面倒を見たりといった、より大きな意味での働きです。
チームの中には、自分のことしか考えず、全体の調和を乱す人もいるでしょう。それに自分自身の中の子ども心が刺激されて、同じように責任を放棄したくなることもあるかもしれません。
しかし、それでも気持ちを引き締めて、みんなのために働くことをやめないでしょう。