成熟した思想家のものに
変化する健康な若者の頭
The Head Of A Robust Youth Changes Into That Of A Mature Thinker.
若さというものは未熟でありながら、時にとても素直で、元気いっぱいのパワーにあふれ、情感がはちきれんばかりに身の内からあふれ出すようなところがあるでしょう。一方で成熟した思想家は、その身の内に多くの経験と知識とを有しているがゆえに、いつでも冷静沈着。性急に答えを出したり、反射的に感情で反応したりすることはほとんどないかもしれません。
これは知性の成熟と関係するサビアン・ワードで、起こった出来事や聞いたことに対して、パッと反射的に反応せずに、内側で一度受け止めてから、深くじっくりとそれについての考察をめぐらせることになるでしょう。ひとつずつ、丁寧に受け止めて考えをめぐらせることで、短絡的ではない、筋の通った知性が系統立って育つことにもつながりそうです。
この度数を持っている人は、クールで落ち着いたところがあり、さまざまな意見や出来事を自分の中で一度じっくりと観察・吟味してから、それがどういうことなのか、理解しようとするかもしれません。そのためパパッとめまぐるしく対応するよりも、ひとつのことを時間をかけて突き詰めていくことに適性があるでしょう。
研究家気質であり、自分なりに見出したひとつの思想の視点が育つと、今度はその視点を軸として、さまざまなことをとらえ直すこともできるかもしれません。受け身であるがゆえに影響を受けやすいところもありますが、ひとつずつ、自分なりに考えることを大切にしているでしょう。