激しい労働者のデモ
A Tumultuous Labor Demonstration.
現代はまさしく、世の中のいたるところに情報があふれかえっている情報化社会です。昔であれば、じっくりと時間をかけて丁寧に師匠から伝授されてきたものも、ゆっくりと腰をすえてひとつひとつマスターしていくものも、いまやネットで検索すればあらゆる情報やコツがすぐに見つかる時代となりました。バラエティ豊かなさまざまな知識や情報や世の中にあふれてくると、その価値のひとつひとつが低下していきます。
またそれらの情報は玉石混合となって、質の良いものも、そうではないものも、出所がよくわからないまま、広がっていくことにもなるでしょう。知りたいと思えば、どんなことでも簡単に知ることのできる時代ですが、そこに書かれているものとは正反対の情報も同時に見つけることができるため、なにが真実で、なにがそうではないか、見極めることがむずかしいともいえます。
このサビアン・ワードに描かれる、デモをしている労働者は、情報過多による脳内の混乱と、メディアによって揺り動かされる本来の自分から発したものではない思いたちの象徴といえるかもしれません。
この度数を持っている人は、とにかくいろいろな情報を知りたがり、集めようとするところがあるでしょう。学ぶことが大好きで、知識欲旺盛。一生懸命に向かっていくため、ワーカホリックにもなりやすいようです。さまざまな情報が頭のなかで渦巻いて、いろいろなことがわかるがゆえに、時にそれらの知識がぶつかり合って、ストレスが生じることもあるでしょう。
また外から入ってきたニュースや情報に同調して、自分から生じたものではない思いに突き動かされることもあるかもしれません。
いずれにしても、徹底的になにかを突き詰めようとする勢いがあって、ひとたび志したなら、大抵の知的分野で活躍することができるでしょう。