大きなヤシの木を整えている庭師
A Gardener Trimming Large Palm Trees.
わたしたちの思考というものは、ある一定の環境下におかれると、いつも同じようなパターンで働くようになります。それはある種のストレスや軋轢を最低限に抑えるための工夫ともいえますが、あまりにも同じような判で押されたパターンを繰り返していると、知性の成長が止まってしまうでしょう。
ここではそんなパターンに陥っている自分を改めて見直して、一方向だけに成長したものを整え直して、自分を育て直そうとする試みが描かれているかもしれません。木を剪定するというのは、頭の中のシナプスを整え直そうとするようなもの。たくさん集まった情報や学んできたものをまとめ直し、整理して、必要なものに絞り込むことにも通じるかもしれません。
また、これはある種の矯正力としても働くため、一定の教育や考え方を他者に与えたり、いまあるバランスの悪いものを整え直そうとしたりする働きもあるでしょう。
この度数を持っている人は、自分自身と向き合って、欠けているところや、偏っているところを見直そうとすることがあるかもしれません。いままで学んできたものや、知り得た情報を整理することもうまく、自分の中でスマートに知識を体系づけることもできそうです。
いろいろな物事を関連付けて考えて、自分で理解したことを他者に伝える力も持ち合わせているでしょう。人になにかを教えたり、バランスの崩れた物事を整えたりすることに従事する人もいるかもしれません。いずれにしても、客観的に物事を見て、分析することのできる知性の持ち主です。