春のはじまりを告げるモッキンバード
The first mockingbird of spring.
モッキンバードは和名『マネシツグミ』と呼ばれる鳥で、聞いた音がなんであっても真似して鳴くことができます。鳥は風の象徴でもあり、自由に飛び回って情報を伝達する役割があるため、スピーカーとしての働きがあるでしょう。
サビアン・ワードにある「春のはじまり」というのは、1年のはじまりであり「最初の」ということ。このモッキンバードは時代の流れや人々の心にあるものを敏感にキャッチして、なにかしらの言葉や情報といったものに変えて、多くの人たちに伝えることになるでしょう。人々の心や世の中の風潮から察せられたものを、なんらかの形に置き換えて広めていくようなスピーカーといえるかもしれません。
この度数を持っている人は、時代の空気や人々の雰囲気を読み解く力がすぐれていて、それを言葉に変換して伝えることができるでしょう。マスコミやライター、メディア関係などにぴったりで、誰よりもいち速く噂や情報をキャッチして、多くに広めていくことが得意かもしれません。時代の先端を先取りして、いまの雰囲気を示すのにぴったりの言葉を創り上げるような、流行を創り出す才能も持っているでしょう。
まだ形にはなっていないけれど、漂っているものを、なにかしらの概念として受け取り、ふさわしい言葉で名づける才能です。人間は噂話をする力を身につけたことで進化したといわれていますが、そういった意味において、情報戦に強く、生き残る力のすぐれている人ともいえるかもしれません。