サーカスで危険な技を披露する裸馬乗りの女
In A Circus The Bareback Rider Displays Her Dangerous Skill.
裸馬という生命体の原石のような火の象徴を乗りこなし、さらにその能力を見せつけることによって、まわりも熱狂させていく……というサビアン・ワードです。サーカスで危険な技に挑んでいる姿を見ると、わたしたちの内側では、その人の内部で起こっているものと同じような高揚感が広がるでしょう。
裸馬には鞍も鐙もなく、まっすぐ乗ることさえ、不安定で危険です。それを乗りこなすということは、人間の持っている霊的で特殊な能力を使いこなすことに通じるものがあるでしょう。
人間の内部に宿っている霊的な能力は、特別ではあるけれど安定しておらず、使いこなすためには危険がつきまといます。また訓練することで能力が使えるようになったとしても、次はその技に溺れて我を見失わないように気持ちを引き締めなければなりません。裸馬を乗りこなすためには、馬をコントロールする技術のみならず、容易に流されることのない意志の強さや自制心なども必要となるでしょう。それらを踏まえたうえで、ようやくわたしたちはむずかしい技を使いこなせるのかもしれません。
この度数を持っている人は、勇気があり、積極的に困難なものにも立ち向かおうとするところがあるでしょう。表現者としての才能がずば抜けて高く、自分の内に宿る生命力を訓練したうえで、なにかしらの形として解き放とうとするかもしれません。その卓抜した技によって多くの人たちを魅了し、熱狂させることができるでしょう。
ダイレクトな表現やライブが性に合っているため、ショービジネスやプレゼンテーションに向いています。さらにむずかしい技を獲得しようと自分を追い込んだり、危ないチャレンジをしたりすることもあるでしょう。ひとところに留まらず、トライし続けて、進化し続ける人ともいえそうです。