波のあいだから現れる
人間の姿に生まれ変わる準備のできた人魚
A Mermaid Emerges From The Ocean Waves Ready For Rebirth In Human Form.
物語の人魚姫は陸の世界に憧れて、人間の暮らしを想像し、さまざまな冒険の果てに、ついには人間として生きることになりました。このサビアン・ワードの人魚は、その人間の姿になる直前の、いまにも波間から上がろうとする姿が描かれています。身体の半分が浸かっている海や、人魚の下半身の魚の部分は潜在意識や想像の世界を表しているのでしょう。
それが、地上という現実レベルにおいて、いまにも形を創ろうとする過程を示しているともいえます。人の潜在的な力やひらめきや想像力やイマジネーションが、その人の創造性を刺激して、何かしらの形として表現しようとする欲求や過程ともいえるでしょう。ふと浮かんできたアイデアをキャッチして、それを実際に何かしらの形として落としこんでいく、創作意欲を象徴しているのかもしれません。
この度数を持っている人は、アーティストとしての気質がおおいにあるでしょう。どんなことでも、ひらめいたり、思いついたりすると、それを実際の形や結果として表そうとするかもしれません。身体を使って表現したり、毎日の日課に組み込んでみたりと、さまざまなことを試しもするでしょう。
アートの分野においては、この能力が活きてくるため、描いたり、造ったり、踊ったり、書いたりするのにぴったりです。どんなものでも無意識から思いついたものを試行錯誤しながら、一度はどうにかして実現しようと試みるでしょう。
夢やイメージや想像を実現させる力の持ち主といえそうです。