ニワトリに餌をやりながら
鷹から守っている女性
A woman feeding chickens and protecting them from the hawks.
天秤座は常に外の世界に開いていて、その交流が活発に繰り広げられているからこそ、道が開かれていき、多くのもの手にすることができます。そこには自分と他者との間において、お互いの願望を見出し、お互いに満たし合うような共有意識も働いているでしょう。
しかし、そこで手に入れたものを守りたいがゆえに他者との交流を閉じてしまうと、どうなるでしょうか。サビアン・シンボルにあるニワトリも鷹も鳥の種類で、それは風が象徴しているものですが、鷹が空の高いところを悠々と飛びまわることに対して、ニワトリは地上で生きています。いまの暮らしや手に入れたものを守ろうとニワトリばかりを養育して、かつて自由に大空を飛び回っていた鷹を追い払ってしまうと、天秤座が外の世界との相互作用を失ってしまうことになるでしょう。すると途端にかつての仲間たちが離れていき、そしてそれは自分自身の生活を脅かす影となって、世界が狭く閉じられていくかもしれません。
この度数を持っている人は、対人関係に保守的な傾向があり、自分の小さな安定を守ることにエネルギーを注ぐことがありそうです。しかし、他者との交流を閉じてしまうと、それらは影となって穏やかな日々を脅かすものが出現しやすくなるでしょう。
それを避けて関わらないようにすることで安定した日々を手に入れることに成功するかもしれませんが、代わりに世界が閉じられていき、あらゆることが少しずつ停滞して、うまく運ばないことが増えていきそうです。
それを克服するためには少し危ない気配のする鷹とたまには交流すること。自分を守ることをやめて、広い世界に身をさらけ出すことで、より強い力が戻ってくることになるでしょう。