さびれた家の中で燃え盛っている暖炉
A blazing fireplace in a deserted home.
他者との交流の中で、自分の意思が明らかになっていき、そのことがそれを求めている人たちを引き寄せて、その願望の中で自身の意思が実現されていく、というのが天秤座の流れです。
しかし、実現された途端にプラスの反響だけではなく、思いがけない反響がやってくることがあるでしょう。自分が良かれと思ってしたことが誰かの反感を買ったり、ライバルを生み出したりすることがあるかもしれません。そして何かをすると他者から叩かれることがあるのだと知ると、中には表に出ることを諦めて、内に引っ込むことを覚える人もいるでしょう。
確かに他者と交流することをやめて外の世界とのつながりを閉じてしまえば、影と出会うことになります。だけれども代わりに日常がどんどん閉じていき、人生そのものが停滞することを体験するようにもなるでしょう。このまま沈んだ人生を送りたいわけではないのだと、自分の中に残った意志。それが住人のいなくなった家でも燃え続ける暖炉の炎であるのかもしれません。
この度数を持っている人は、人生の中で何かを成し遂げることとそれを手放すことを経験しそうです。何かを達成したときに、思いがけない反感にあったり、邪魔する何者かが現れたりして、それをあきらめ、手を引こうと思った経験もあるかもしれません。
しかし、一度は諦めた夢も希望も、本当の意味で決別することはないのでしょう。心の内側では、本当の望みとつながっている意志が消えずに残り続けます。
それがある限り、諦めずに何度でもやり直すことができるでしょう。しかも再生したときには、以前よりもさらに強くたくましくなっているはずです。