巡礼者に生と死の謎を
唐突に啓示する秋の葉の光景
The Sight Of An Autumn Leaf Brings To A Pilgrim The Sudden Revelation Of The Mystery Of Life And Death.
秋になると樹々の葉が次第に色づきはじめます。それは自然の原理ですが、そこに特別な意識を向けない限り、なんとなく「ああ、もう秋だなあ」と思うぐらいで、気を留めることがないでしょう。
しかし、そこにしっかりと焦点を合わせて眺めてみると、樹や枝葉に流れている生きたエネルギーや、その流れが形状化されたデザインや、気温の変化によって生じる葉の移り変わる姿に、この宇宙の法則や一定の生命体の流れを読み解くことができます。
毎日の暮らしのなかにある、ひとつひとつの物が、すべてその原理に貫かれているのだとしたら、目に見える現象と、その背後にある目には見えない命の流れとを同時にとらえることができるでしょう。
目に見えるものの、背後にあるもの。それに気づき、読み解くことで、宇宙エネルギーのサイクルが理解できるようになるかもしれません。
この度数を持っている人は、非常に観察眼が鋭く、そこで表現されているものの背後にある意図を解き明かそうと試みるでしょう。見たまま、聞いたままの一辺倒のとらえ方はせずに、何事に対しても裏から見たり、斜めから見たりして、その全体を広く観じようとしそうです。
世の中に流れている自然のサイクルやその法則を理解して、感じ、人間の考え出した秩序の背後にある、それらを同時に見ているようなところがあるでしょう。意識は自然と共にあって、ナチュラルでロマンティックな一面もありそうです。
感性と知性とがバランスよく働く観察者といえるでしょう。