海上で囲まれた岩石の上で
光の柱に照らされた大きな十字架
Illumined by a shaft of light, a large cross lies on rocks surrounded by sea.
大海原に囲まれた小さな岩石の上にあった十字架に、光の柱が降りてくる……とても神秘的な深淵を連想させるサビアン・ワードです。
これはある種の神の啓示がやってくるようなことを示しているでしょう。それもたったひとりで極限状態に追い込まれた時に、それはやってきます。
日常のわたしたちは淡々と生活をしています。その時、ただ漫然となかば無意識に日々を送るのではなく、そこに意義を見出して、自分の信じたもののために懸命に力を尽くして働いていると、ある時そこを突き抜けるようなことがやってくるでしょう。それを信じて尽くしていたら、ある限界を超えた時に、それが訪れるといえるかもしれません。
この度数の持ち主は、そもそも、ひとたび決めたらそれを信じて、一途に情熱を傾けていくような面があります。その熱さが日常を超えた時に、まったく思いがけないような神秘を招くのでしょう。
この度数を持っている人は、ひたむきさがあり、ひとたび何かを志したり、作業し始めたりすると、ひたすらそれをやり遂げようとするようです。そして、あるとき、極限まで追い詰められたような気分になると、思いがけない体験をすることがあるでしょう。そうなることがわかってやっていたわけではないけれど、どこかでそれを願っていたようなところはあるかもしれません。
自分を守ろうとするつもりがなく、すべてを捧げて没頭する姿勢が奇跡を呼びこむのでしょう。
芸術家気質なところがあり、平凡さが続くことを望んでいないかもしれません。心のどこかでは、新しい局面がやってくることを待ち続けている所がありそうです。