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公開日:2021年05月20日更新日:2021年11月10日

生きながらにして
究極の神秘を求道する人

最後の星座である魚座は肉と霊の分離を象徴し、たましいが純化された生き方を求めます。肉体は現実世界に根付いたものであり、わたしたちは生きている限り、ここから離れることはできません。

しかし、それでもなお俗世間から離れたところで自分の中にあるさまざまなものを祓い落として、この身体を持ったまま、超常的な神秘を体験することを求めるでしょう。

魚座は真に自分自身にとって価値あるものを求める星座ですが、それは大半の場合、普遍的な価値を持っていて、物質的な価値を超えているはずです。そしてそのように真に価値あるものは時代や文化を超えて、廃れることなく、受け継がれていくことになるでしょう。そのようなものの中にこそ究極的な価値があるのではないかと思い定めて、古い教義や密儀を紐解くことがあるかもしれません。

この度数を持っている人は、精神的に求道するストイックな一面がありそうです。究極の真実を求めて、古くから伝わる神秘的な教義に惹かれる人もいるでしょう。

サビアン・シンボルに出てくる狭い小道というのは、ユダヤの密教であるカバラの「生命の樹」に描かれる道(パス)であるかもしれません。宇宙創世の秘密が描かれているといわれる「生命の樹」の密儀を読み解くことによって、本当に自身の体系がそのようになっているのか、追体験しようとする人もいるでしょう。

伝統に残された知恵と同化することで、たましいの神秘を紐解こうとするかもしれません。

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