実弾の弾幕による
襲撃シミュレートを部下に命令する予定の将校
An Officer Instructing His Men Before A Simulated Assault Under A Barrage Of Live Shells.
軍の将校が本番さながらの実弾による演習を始める前に、部下たちを熱心に指導しているというサビアン・シンボルです。将校にはおそらく実際の戦争何度もくぐりぬけた経験があるため、その時の体験から得た注意事項を細やかに部下たちに伝えようとするでしょう。しかし、実体験のない部下たちにとっては、その大事さがいまひとつ伝わりきらず、どこか中途半端になってしまう可能性があります。
軍隊は統一された目的を持つ組織であり、それは魚座が本当に大事なものを全員で共有しながら、認識していくことに通じるでしょう。しかし実際には、その理解度には個々の内側で差が生じることがあり、本気で全員に同じような信念や思いを抱かせることの難しさも、ここには表れるかもしれません。
この度数を持っている人は、現場で使える知識や技術や本当に大切なポイントを他者に伝えていく、指導者としての資質があるでしょう。自身の経験に基づいて、すぐにでも実践して使えそうなことを、極力細かくていねいに伝えようとするかもしれません。本当に大事なことを守っていくために、後継者の育成に関わる人もいるでしょう。
しかし同時に、他者に物事を伝達するときの難しさも実感しそうです。いくらていねいに説明したところで、同じ経験をして、同じような心情にならない限り、いくら言ってもピンとこない……ということがたびたびあるでしょう。
そのようなもどかしさを感じながらも、心を砕いて真心を伝えようとする人です。