夕食が準備されたテーブル
A table set for an evening meal.
ひとつの食事を分け合う行為というのは、テーブルを共にした者同士を結びつけて、親近感を抱かせるでしょう。何度も食事を共にしていると、そんなに詳しく話を聞いたわけではなくても、相手の心情や心持ちがおのずと手に取るように理解し合うことできます。言葉を超えた共感や理解、そしてたまたま、そのタイミングで共に食事をすることになった共鳴などが暗示されるサビアン・ワードです。
ここで準備された夕食は、それを必要とする、すべての人に提供されるもの。それはあたかも全国に広がる「子ども食堂」のように、それを必要とするすべての人たちに開かれていて、タイミングが合った人たちがそこに集い、それぞれが必要なものを得ることができるのでしょう。
そしてそこで何かを得た子どもたちは、やがて大人になると、社会にまた別の形で何かを還元することになるのかもしれません。
この度数を持っている人は、善意があり、親切でやさしく、必要としている人に求められているものを与えようとするでしょう。それは特定の誰かに限らず、自分に対して求めてくる人がいれば、惜しみなく与えることのできる人です。気前よく分かち合いますが、そこに恩着せがましいこともせず、受け取るだけで立ち去る人がいても執着しないでしょう。
ある意味、ダルマの法則に従って生きているようなところがあるかもしれません。自身の純粋な欲求に従って生きていれば、必要なタイミングで必要なものや縁がおのずとやってくる……それを実践する人といえるでしょう。