明るみに出る未亡人の過去
A Widow's Past Is Brought To Light.
占星術では一般的に夫が太陽で、妻が月として象徴されますが、それはわたしたちの顕在意識と無意識とも言い換えることができるかもしれません。その無意識の月の中のさらに奥に隠された秘密が明らかになる……というサビアン・シンボルです。
月は通常わたしたちの意識では知覚できない領域の情報を拾い集めることができます。「なんとなく嫌な予感がする」「これは良い感じのものだ」といった情報を、直感の力で読み解くことができるでしょう。
射手座が知覚領域を広げて、心と身体の領域まで自在に扱えるようにその可能性を解放したことで、わたしたちは本格的に、日頃の身体感覚でキャッチしている情報まで詳細に読み解けるようになったのかもしれません。通常そういった領域の情報は、思考の検閲機能によって意識上にのぼることが牽制される代わりに、夢の中でさまざまなものに形を変えて、ある種のビジョンとしてメッセージを伝えてきます。ここではあたかも起きているときでも、それらの微細な情報をキャッチして、読めるようになってきたという事かもしれません。
この度数を持っている人は、鋭い直観力を持っていて、どこにも書いていないことや、誰も話していないことであっても、なぜか理解できるということが起こるでしょう。火のエレメントは「理解する能力」を表しますが、それは思考を超えたところで直接的に対象物とつながり「これはこういうものだ」と認知する力です。
それが高まると、ある場所へ出かけた時や、あるいはある物を見たときに、そこには記されていない事柄まで認識するということが起こるでしょう。夢や第六感を通して、メッセージを受け取ることもあるかもしれません。