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公開日:2021年04月10日更新日:2021年11月10日

全身全霊をかけて
相手に飛びこんでいく人

溺れている男性が救助されているというサビアン・ワードですが、蠍座のシンボルですから、ここで溺れている対象は人の情や心といったものになるでしょう。

蠍座は対象と深いレベルで共感し、一体化することを通して、究極の状態を体験したり、自分にはなかったものを相手から受け取ったりするサイン。真に価値のあるものを手に入れるためには。自分の持っているものをすべて、一度手放す必要があるでしょう。何もかも開いて明け渡したときに、そこに新しいものが入ってくる可能性があります。

安全な状況や守られているという立場を諦めて、すべてを手放すことで見えてくる活路が「救助されている」ということかもしれません。そこでは相手に自分のすべてを明らかにして委ねることが手放しに通じるでしょう。

しかし、そのようにしてすべてを手放して相手に飛び込んだ結果がどうなるのか、本当に受け入れてもらえるのかどうかは、未知の領域です。そういった意味において、自分のすべてをかなぐり捨てて、相手のもとへと飛び込んでみるということは、その結果がどこへ行き着くのかわからない、非常にリスキーなやり方だともいえるでしょう。

この度数を持っている人は、他者と心の深いところで絆を作ることに、深い充実を感じるかもしれません。好きな人や尊敬する人のために、自分のすべてを捧げて夢中になることもあるでしょう。対象が何であれ、ひとたび結びついたものに全身で飛び込んでいき、その相手の持っているすべてで、自分の価値観や考えを染め直そうとするかもしれません。

しかしその結果がどのようになるのかは、誰にもわからないでしょう。あなたのすべてを受け止めてくれるだけの度量のある人やものが対象であれば、深い結びつきの新しい関係が始まるかもしれません。

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