開いた墓にいる未亡人
A widow at an open grave.
どんなものでも、いつかは終わるときが必ずやってきます。すべてのものは変化していき、若さを保ち続けることも、若いときと同じ感性を維持し続けることも、楽しい時間を永遠にキープすることもできません。変わってほしくない、とどまっていたい、なくならないで欲しいと願っているあいだは、いつも、いつかは失うということを恐れていなければならないでしょう。
だけれども過去に執着せずに、古くなったもの、もう合っていないもの、感性にヒットしなくなったものを思いきって手放していけば、それは新しい風を呼び込むきっかけとなるかもしれません。新しい風は新しい感性を呼び覚ます可能性があります。
この度数を持っている人は、過去に創り出したものや築いてきたものを、時に思いきって手放していくことがあるでしょう。そうして自分の過去の創作物や愛着を持っていたものたちを、みずから墓に埋めることによって、感性が若々しくよみがえり、新たな創作意欲や才能や表現が湧き上がるのかもしれません。
どんな持ち物も関係も才能も、一度はすべてどっぷりと堪能して、使いきろうとするでしょう。充分に使いきる、やりきることで、それに対する未練がなくなって、手放すことがむずかしくなくなります。
みずからの意志で定期的に、さまざまな物事をリセットすることが人生をリフレッシュするカギといえそうです。
中には過去の経歴や活動をあえて葬り去るように隠して、次の活動にとりかかる人もいるでしょう。