赤十字の看護婦
A Red Cross nurse.
個人的に身につけた能力を自分のためだけに使っていても、それはやがて限界が見えてくるものです。個人的な満足を満たすための能力でしたら、そんなに大きな働きをしなくても、人はそこそこの充足を得ることができるでしょう。
能力をより大きな社会のためや、それを必要としている大勢の他者のために活かそうとすることが、個人のためだけに使う限界を超えて、より高いレベルの能力へとジャンプをうながすことになります。
とはいっても、この段階では無防備に自分自身をなげうってまで……ということはしません。このシンボルとなっている赤十字は戦時中でも安全が保証された中立の立場であり、あらゆるものから守られている場所。だからこそ安心して、堂々と献身することができる、というのが、このサビアン・ワードの特徴です。
この度数を持っている人は、自分の才能や資質を個人のためだけではなく、より大きな社会のために活かそうと働きかけることがあるでしょう。
しかし、どこの団体でも良いというわけではなく、きちんと身元のしっかりとした安全なグループや組織を選んで、所属しようとするかもしれません。自分自身のバックアップが保証されているような安心できる環境の中にいてこそ、のびのびと資質を発揮して、集団に利益が上がるように貢献し、働きかけることができるでしょう。
他者に対する博愛精神がとても高く、持っている愛を分かち合おうとするかもしれません。実際に医療従事者やヒーラーとして、多くの人たちの健康に携わるような人もいるでしょう。