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公開日:2021年02月24日更新日:2021年11月10日

内なる葛藤から新しい道を創り出す人

このサビアン・ワードの『剣とたいまつの戦い』というのは、自分自身の内側で起こっている摩擦を示しています。摩擦のひとつは、自分の中にある「新しいものを取り入れて、革新していきたい気質」としての剣と「これまで培ってきた知識や技術ややり方を大切にしながらやっていきたい」という伝統派のたいまつとの葛藤。もっと実際的で現在の流れに合った新しいものを求めている反面、これまでやってきて慣れ親しんだものも大事にしたいという気持ちもあり、このふたつをどうするか、考えさせられることがあるでしょう。

だけれども、この葛藤があるからこそ、これまでやってきたことを尊重しながら、そのうえで新しいものを取り入れるということができるのかもしれません。

また、もうひとつの葛藤として、内なる意志や精神の部分と、現実的な結果や具体性がぶつかり合うものもあります。高い志や「こうありたい」と願う、精神的な理想を抱いても、わたしたちは現実生活の営みのなかで、それを実践するしかありません。そうすると簡単に頭で思い描いているようにはいかず、現実で実践するために、さまざまな変換が必要になるでしょう。

この度数を持っている人は、自分の内側でいつも何かしらの葛藤を抱えることがあるかもしれません。

しかし、それはありのままの現状を甘んじて受け入れることを良しとしない、こだわりの強さや、思想的な部分から生じています。旧来の考えや手法を尊重しながらも、もっと新しい技術や知識を身につけるにはどうしたらいいか。あるいはもっと意志の強さや理想的なものを、実生活に反映させて生きるにはどうすれば良いか。

思想の広がりを内側に抱いて、哲学的な生き方をする人といえるかもしれません。

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