開いた本をさしている指
A finger pointing in an open book.
多くの知識が詰まった本を目の前に置いて、なにか知りたいことを思い浮かべ、パッと本を開いて、ある部分に指をさし、たまたまそのさしたものを知りたかったものの答えとして読み解いてみる……。世の中にある卜占とは、偶然に生じたものを象意として、世界のさまざまなことを読み解く手法です。占星術も天の星にわたしたちのいろいろに意図やおこないを投影して、紐解いたものだといえるでしょう。
これはたまたま偶然的に「そのようになったもの」から導き出したものを、自分の答えとして受け取ること。しかし星や数字と異なって、本は誰かが何かしらの意図をもって書き記したもの。それを題材に自分の可能性を探るということは、決して突飛な発想や、まったくの新しい未知のものではなく、すでにある秩序に基づいたものの中から、自分を模索する作業であるともいえるでしょう。
この度数を持っている人は、物事をシンプルに、しかし大きく、これまで人間が歩んできた道のりや流れから大局をつかんだり、おのれの役割を見出したりすることがありそうです。世界にすでに存在しているさまざまなものをヒントにして、進むべき道を探し当てたり、人を導いたりすることもできるかもしれません。
しっかりと本をさしている指が意志の強さも示しています。
大きな流れから自分が感じて受け取ったものを実践してみる。そしてまた、その結果に実際にやってみた自分の体験を付け加えて、他の人に教え広めていく。そのようなことを積み重ねていく人だといえるでしょう。