荒れた水の上を飛ぶ白い鳩
White dove over troubled waters.
荒れた水の上を飛ぶ白い鳩といえば、ノアの箱舟の神話です。大洪水のあとで、しばらく経って空模様が落ち着いた頃、最初にカラスを解き放ったけれど戻ってこなくて、更にしばらくしてから白い鳩を放ったら、オリーブの実を加えて戻ってきました。
ここでの鳩は新しい土地があることを知らせる、希望のメッセンジャーとしての役割を果たしています。鳩は伝令として、新しい意識を人々にもたらしたのでしょう。
水は集合的な意識を象徴したものですが、それが荒れているということは感情が高ぶったり、変化を起こしたりしているといえるかもしれません。鳩が運んできたメッセージによって、わたしたちの心が大きく揺り動かされているともいえるでしょう。
この度数を持っている人は、これまで育ててきた才能や知識や技術を使って、人々の心を動かしていくことができそうです。コツコツと資質を育てることによって、多くの人たちに影響を与えるだけの力を身につけることができる人、といえるかもしれません。自分なりに見出した知識や技術が鳩の新しいメッセージのように誰かの希望となり、役立つことがあるでしょう。
またこれは自分自身が行き詰まったときや、迷いが生じたときに、自然の中から啓示を受け取ることも示しています。白い鳩のメッセージがなにかしらの自然な現象を通して、あなたに訴えかけてくることがあるでしょう。それは身体が持っている本能的な知恵であったり、危機を察知したときに働く直感のようなものであったりするかもしれません。
いずれにしても、自然の力から進むべき道を導かれることが起こり得るでしょう。