景観を見下ろす大きな白い十字架
A large white cross dominates the landscape.
乙女座のひとつ前の星座である獅子座は、火のエレメントに属するサインで、とことん個人の主観を強調しながら、その生命の輝きをいかに表現するか、ということを探求しました。乙女座は地のエレメントに属するため、客観を育てることで個人の能力を磨き上げ、外の世界を変え得るだけの技術や知識を身につけていきます。
ここで景観を見下ろしているのは、圧倒的な客観の力が隅々にまで及んでいるともいえるでしょう。そして大きな白い十字架の下に眠っているのは、獅子座で鍛え上げた主観であるのかもしれません。個人的にどう思うか、どう感じるのか、ということよりも、それが実際に外からどう見られるのか、どのように使えるのか、ということのほうに重きがおかれるのが乙女座といえるでしょう。
この度数を持っている人は、観察力が非常に高く、いつもまわりの様子をしっかりと見ているようなところがありそうです。包容力があり、まわりの要求を何事であっても受け入れて、それに応えようともするでしょう。
主観を抑えようとするところがあるため、いつもどこかしら自信のないような、自分が頼りないような思いを抱えている人もいるかもしれません。それを補うために、外から見た客観的な模範となる「正しさ」を学び、追従するような一面もあるでしょう。
個人の実感や感情を抑圧することで、たびたびストレスを抱えることもあるかもしれません。みずからの信条を支えるような教義が見つかると、それを拠り所としながら、自身を支えていくことができるでしょう。