技能と個性を披露するライオンの調教師
A lion tamer displays his skill and character.
ライオンは本来、野生の動物であり、広大なサバンナの草原でおのれの習性にしたがってのびのびと本能のままに暮らしています。しかしサーカスやショーなどで技能を披露するライオンは、その生来の野性的な面が調教されていて、粛々と調教師にしたがうことになるでしょう。このライオンに相当する部分が、わたしたちのなかにある身体や心が持っている癖やパターンといえるかもしれません。
ここでは、それらの無意識の持っているものを見極めて、コントロールし、洗練させていくことができるでしょう。ライオンはプライドの象徴でもあるので、他者や世間に対する見栄や意地のようなものも、ここでは調教されて、性格の丸さが出てくることになるかもしれません。
この度数を持っている人は、人が本来持っている資質を磨く教育者としての能力があるでしょう。その能力はまず、自分自身に向けられていき、心や身体の持っている無意識の部分を律したいと望むかもしれません。自分のなかの未知の部分と向き合って、それらをできる限り、受け容れていこうとするでしょう。
それから、そのための知識や技術を身につけると、今度は自分の外側の環境や身のまわりにいる人たちを導き、改善しようと努めることになりそうです。一律のマニュアルにしたがってそれをするのではなく、確かな技術を持ちながら、ひとりひとりの個性や癖を見極めて、その人に合った矯正をすることになるでしょう。そうして個々が潜在的に秘めている資質を存分に引き出すことのできる人です。