塔・逆位置
彼とのこれからの関係は、じわじわと何かが壊れていきそうです。それは思いがけない変化というよりも、もともと壊れる要素があったものが、実際に壊れるに至った、ということでもあるでしょう。
塔は16番目のカードで、大きな手放しや急激な変化を表しています。いま、カードは逆位置に出ていて、その変化に気づかずにいるか、あるいは気づいていても食い止めようとしているのかもしれません。
しかし、あなたが頭の中で思い描いている通りにはならないでしょう。このカードは執着の手放しを表しているため、いくら頭の中で「ああしたい」「こうしたい」と思い描いていたとしても、その通りにはならない可能性があるのです。
むしろ自分の頭の中での計画を手放させて、現実と向き合うことをうながすのが、このカード。現実はハードで、相手は何を考えているのがわからず、傷つくことが起こるでしょう。だけどそれが生きた人と人とが関係を築いていくということです。
理想や期待や心配こそが、あなたの頭のなかの世界で起きていることであり、手放すべき執着ともいえるでしょう。
そこから足を踏み出して、実際の生きている彼のエネルギーと交流することで、関係が変わっていきます。
塔・逆位置:
もう、手放さなければならないときなのに、そこにためらいがあるようです。手を離したら、失ってしまうような気持ちになっているのかも知れません。越えられない壁があるように感じているのかも知れません。だけど本当は、なにひとつ失っていないのだということを思い出してください。
キーワード:
執着・手放す状況なのに手放せない・ひとつの終わり・予期しない出来事・驕りやうぬぼれによる崩壊