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公開日:2022年01月07日更新日:2021年12月20日

日常でのあり方を見直す時期

3ハウスは私たちにとって日常的な生活環境を象徴しています。家と家の周囲において、私たちは自分にとって必要なものを獲得し、あるいは身につけた技能を実践し、周りの人たちとコミュニケーションをとりながら、暮らしています。日頃の行い、態度、習慣、会話、短距離の移動などは3ハウスの領域ですが、忙しい毎日のなかでは、大半の人がそれらのことに気を留めることなく、過ごしているかもしれません。私たちは無意識のうちに「いつも通りの」生活をしているのです。

しかし、ここを土星がする時期は、いつも自分がどんな風に暮らし、考え、選択して、対応しているのかを改めて見直すときです。半ば無意識であるということは、パターンを作り出しているということでもあります。3ハウスは私たちが日常のなかでやりたいことを実践する場ですが、放っておくと同じ行動ばかりをしてしまいます。そこに意識を向けることで、周りの人たちとの関わり方や、自分の主張の仕方などを変えることができるでしょう。無意識のうちに選択し、くり返しているやり方を改善するチャンスです。

特に対人関係における態度やコミュニケーションに、より意識を向けていきたいタイミングです。普段から誰とでも円満な関係を築きつつ、そのうえでやりたいことが十分にできているなら問題ありません。でももし、どこかで周りの人たちに言いたいことがあっても黙っていたり、やりたいことがあっても遠慮していたり、人とのコミュニケーションに難しさを感じていたりするのであれば、改善して、もっと自分をのびのびと表現できるような、新しいやり方に変えていくことができるでしょう。

いつもの慣れているコミュニケーションを変えるのは、そう簡単ではありません。身近な関係のなかで言いたいことをどんどん言うか、遠慮するか…というパターンは、大抵、幼少期から学童期に作られます。兄弟姉妹との関係のなかで、自分をどんな風に表現していたのか。小学校のクラスのなかで、どんな風にやりたいことを打ち出していき、周りからどのように受け止められたのか。そこでどんな教育を受けたのか。そこでの体験が自分を強気にさせたり、弱気にさせたりして、現在にまで至っているのです。

新しいコミュニケーションが確立されるまでは、不安定になって、一時的に周りの人たちとうまくいかなくなったり、失敗したりするかもしれません。「もう人と付き合いたくない」という気持ちになったりすることもあるでしょう。しかし3ハウスは試行錯誤と知性によって作られていきます。土星がやってきているいま、粘り強い忍耐力を発揮して、新しい自己表現の道を確立していきましょう。

自分にとって心地よい付き合い方、バランス、会話、主張の仕方などをいろいろ学び、試しながら、土台を作るときです。毎日の生活の場において、自身の能力と価値をもっと拡張していきましょう。

3ハウスは私たちが持っている才能や技術や知性を実践する場。もっとそれらが活かされて、充実した毎日となるように、日々の過ごし方や身近な人たちとのコミュニケーションに、もっと意識を向けていきましょう。この時期に起こるトラブルや失敗は、必要なものを学んでいるあかしです。そこをヒントにしながら、もっと心地よくなるように、調整できるときです。

「土星のトランジット」の解説はこちらから

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