知的探求という名の戦い
3ハウスという知性とコミュニケーションの部屋に火星を持つと、知ることに対して非常に貪欲で、誰よりも速く広く、あらゆることを理解したいという欲求が高まるでしょう。
知的好奇心がとても強く、情熱があり、興味を抱いた分野に関しては知り尽くしたいと、征服するような勢いで探求に向かっていくかもしれません。
実際に頭の回転が非常に速く、知的な作業を好み、書いたり、話したり、調べたり、教えたりといったことを長時間続けるだけのバイタリティがあります。人を惹きつける話術と説得力があるため、多くの人たちに影響を与えることにもなるでしょう。
しかし同時にまた、あなたのその特質が時に激しい口論への引き金ともなり、相反する主張を持っている相手の考えを覆したいと感じさせるものにもなりそうです。
主張をしっかりと印象付けると同時に、反対意見には理論を重ねることで、自分が正しいことを証明しようとするかもしれません。相手がもういいとあきらめるまで、説得を続けるバイタリティがあり、それゆえ、時に人とぶつかります。
これが討論や演説などではプラスに働き、密接なコミュニケーションではマイナスにもなり、大勢の人と話し合う場においては、両方の働きをすることになりそうです。
自分の意見や考えを否定されたり、無理に変えたりさせられることに関して非常に敏感で、そこにプライドがあるため、激しく抵抗を試みるか、それができないときは心の中で強い怒りを抱くでしょう。
あなたが折れるには、自分の主張や意見が間違っているかもしれないことを、他者から指摘されるのではなく、自分自身で気づくことが必要です。みずから気づいたことに関しては、速やかに潔く間違いを認めて、正すことができます。それゆえ、そのように仕向けられることが必要かもしれません。
そしてまた、そうであるために、自分で考えて、真実を探求することはとても大切です。それをしなければ、ただの頑迷で他者を受け付けない人になってしまうかもしれません。
みずから問いかけて、深く思考する過程において、自身のこだわりや信念、思いこんでいた考えを手放し、柔軟に他のものを取り入れたり、他の意見を採用したりすることができるようになるでしょう。
コミュニケーションもまた、あなたにとっては磨かれる必要のあるものです。意見をはっきりと主張することができますが、それがプラスにもマイナスにも働きます。若い頃は特に兄弟や友人、親戚、同級生や同僚や近所の人と揉めることも起こるでしょう。
言葉が強くなりやすく、自信を持って言いきるため、気づかないうちに人を傷つけたり、威圧したりすることがありそうです。あるいは自分が主張せずにいるあいだは、他者から傷つけられるということも起こるかもしれません。
話し方を学んで、自分の感情を表現したり、自分のものと同じぐらい相手の意見を尊重することを学んだりすることで、相手を説得する代わりに、自身の知性と考えをグッと深めるために、火星を使うことができるようになるでしょう。