私という名の王国
4ハウスというのはあなたの居場所、帰る家、家族、そして生まれ落ちた場所を表しています。
そこに火星があるということは、自分の家や居場所において、あなたが積極的にリードして、みんなをコントロールしていきたいという欲求があるでしょう。家族や仲間に対する責任が強く、それゆえに良いように導きたい、自分なりの最善を尽くしたいという思いが強くなりそうです。
しかし幼少期から思春期にかけては、家族のリーダーが別に存在するため、それができるわけではありません。そこでしばしば家庭生活に強いストレスを感じたり、家族の誰かとぶつかったりすることがあるでしょう。
あなたは心の自由を制限されることに強く反発し、すべてを思うままにしていたいのに、親の庇護下にあるあいだは、それが打ち砕かれるのです。
ですから早い段階から独り立ちしたい、家を出たいと望む傾向があるでしょう。誰にも支配されない自由な住環境を得ることを望むのです。
実際にこの配置に火星を持つ人にとって、ひとりで過ごす時間を多く持つことはとても大切です。
4ハウスという個人のプライベートを象徴する時間や空間において、誰からの干渉も受けずに、のびのびと好きなように過ごすことが、滋養をもたらし、心身を回復させることになるでしょう。
自分だけの居場所を手に入れたら、そこを心地よく整えて、大切に育み、そのスペースで過ごすために時間とエネルギーを費やすことになります。安心できる、お気に入りの空間を作り上げて、自分なりのペースで、さまざまなものを生産するのです。
その意味において、自宅や個人スペースで仕事することが性に合っていて、他の人とスペースを分け合うよりも、ずっとやりやすく感じる人も多いでしょう。
そしてまた相手が誰であったとしても、長い時間を同じスペースの中で一緒に暮らすことには、ストレスを感じる傾向がありそうです。前述の通り、あなたは自由にふるまいたいので、家族や友人、愛する人であっても、気分によっては煩わしく、ぶつかってしまうのです。
大事なことは、我慢してそれを呑み込むのでも、相手にぶつけるのでもなく、話し合うことです。特にして欲しくない行為については率直に話して、お互いが妥協できる点を見つけることが大切です。
またこの配置の火星は、表現できない怒りや憤りを心の内に溜めやすい傾向にあります。特に幼少期に抑え込まなければならなかった感情が、潜在的にあるかもしれません。
それらも合わせて、日々内側で起きている感情をしっかりと表現して、感じることが、あなたにとってとても大切な行為だといえるでしょう。