戦争か、調和か
7ハウスという対人関係の調和や協力を象徴する部屋に火星が位置するのは、なかなかチャレンジな配置といえそうです。
というのも火星の本分は、他者がどう思うのかはさておき、正直に自分の意志を強く打ち出していくことにあるため。7ハウスの目的である調和よりも、別の側面である戦争や諍いといった面が強調される配置といえるでしょう。
協業する必要のある状況において、パートナーや仲間と意見が分かれたときに、妥協するよりも、強く主張するほうが遥かに楽かもしれません。自分のやり方を押し出して、貫きたい気持ちがあり、それがケンカの火種となることもあるでしょう。
あるいは、そうしたことで対人関係の失敗が続くと逆に自分をひっこめることをするかもしれません。誰かのそばにいるときは、自分の意志を出さずに、相手の方針に従っておくというやり方です。その範囲を最小に留めておき、あとはそこから離れてのびのびと自分の好きなやり方を存分に貫いていきます。
確かにそれは他者とうまく付き合うために始めた方法ではあるでしょう。しかし、そうである限りは、本当の意味で人と一緒に何かを生み出していくことはむずかしいものです。
この配置が表している大きな可能性として、他者とのあいだに折り合いをつけて、同じ目的を持つことができると、成功するまでダイナミックに働き続けることができる、というものがあります。特に大きなパワーを必要とする状況において、存分に力を発揮し、チームに貢献できるでしょう。
そのためには意見がぶつかり合ったときに、一度立ち止まって、相手の立場に立って考えてみること…どうしてそのような意見を持ち、何を望んでいるのかを理解することが欠かせません。
こちらの意志を一旦脇に置いて、相手の言い分や要求を最後まで聴いてみる必要があるでしょう。
この受け容れる能力、相手の話を最後まで聴いて共感する能力、そして簡単にあきらめずに粘り強く交渉する能力を養うことは、あなたの火星を建設的に使うために、とても大きなプラスとなります。
それはあらゆる種類のパートナーシップとチームに貢献することに、おおいに役立つでしょう。しっかりと交渉する力を身につけたあなたは、どんなチームや関係であったとしても、定めた目的に向かって情熱的に働き、達成に導くためにとてもよく働く戦士となるはずです。