共同創造者あるいは革命家
11ハウスという社会的友好関係の部屋に火星を生まれ持つと、良くも悪くも仲間と共に活動することがテーマとなります。
良くも悪くもというのは、この配置に限らず、火星のあるところには情熱があふれ、それゆえに摩擦も強く生じるため。
基本的には熱く、一生懸命に仲間のために尽くすことになるでしょう。何事も単独で行うよりも、誰かと一緒にすることを好む傾向にありそうです。
自立心が強く、活動的な人たちと共に行動することを好み、一緒に何かを生み出したり、共に働いて成果をあげようとしたりするかもしれません。
この配置を持つ人にとって「何を信じるか」ということは非常に大切で、自分なりの価値観、見解や意見を持っているでしょう。そしてその価値観や信念が行動する上での規範となりやすく、またそこに基づいて自分の属するグループや仲間を選ぶことにもなりそうです。
ぴったりと意見の通じ合う仲間やコミュニティに属することができると、非常に積極的かつ情熱的に彼らと共に活動します。意欲が高いため、仲間が過激であるとエスカレートする可能性もあり、自分たちの信じる正義のために熱く戦い続けるような面もあるでしょう。
それだけに自分の信念や意見と反する人たち……特にそれを強く主張してくるようなタイプの人たちとは、たやすくぶつかる可能性があります。
火星があるところでは強い意志が働くため、反するものと出会ったときに自分が強く否定されるようにも感じて、彼らを受け容れがたくなるのでしょう。
そのため、まわりに自分の信じている価値観の人がいなければ、孤立するようなことも起こり得ます。どのグループや仲間とも、しっくりと落ち着くことができず、どこにも属せないような、誰からも理解されないような気持ちになってしまう可能性も。
友人やコミュニティ、他者との距離感やつながりは、あなたにとって非常に大切なものであり、同時にしばしばとても難しいものとなります。
もし、人間関係で難しさを感じることの方が多いなら、自身の内にある信念の強さや激しさに気づいていて、そして他者にも同じように大切なものがあるということを意識する必要があるでしょう。決してその価値を理解できないとしても、相手も同じように譲れない大切さを持っていることは尊重できるはずです。
11ハウスは友愛と同時に革命を象徴する部屋でもあるため、わかってもらえないのであれば反発しよう、相手を変えようとするような激しさも持ち合わせます。その激しさを自分に向けると、自身を焼き尽くすようにも働くでしょう。
どのように自分の中にある強い力を使うのか……自分自身に問いかけ続けながら、しっかりと社会の中で実現したい理想のために活かしていくのがベターです。