Views:16,774
公開日:2019年12月13日更新日:2019年12月13日

最近はあまり聞かなくなりましたが、1980年代頃に「水瓶座の時代(アクエリアン・エイジ)」「ニューエイジ」という言葉が盛んにいわれた時期がありました。

そこから20数年たった2020年こそ、まさに本格的な水瓶座時代に突入!とも言えるので、改めてここで「水瓶座の時代」のおさらいをしておきたいと思います。

地球は太陽のまわりを公転しながら、みずから自転していますが、この回転の中心となる地球の地軸は、公転面に対しておよそ23.4度ズレています。地球儀って、垂直ではなく、ほんのすこし斜めになってるじゃないですか。それが23.4度の傾きです。

地球儀

傾いているからこそ地球には四季があり、日が長くなったり短くなったりするわけですね。

この傾いてる自転軸は、天球の中心の周囲で、自転しているのとは逆方向に、およそ25,800年かけて、ゆっくり回転します。コマを回転させると中心軸が、ゆっくりになるにつれて、回転しているのとは逆方向に振れ始めるのも同じ現象です。

地球の歳差運動

これは歳差運動と呼ばれるものですね。この現象によって、北の中心が移動するため、旅をする時の目安となる北極星は、時代によって変わります。いまはこぐま座のポラリスが北極星ですが、4,000年前はりゅう座のトゥバンが、11,000年後にはこと座のベガが北極星です。

北極星だけでなく、すべての星の配置が72年に1度ずつズレていくわけですが、この歳差運動によって、昼と夜の長さが等しくなる春分点の位置もズレていきます。72年で1度ズレるので、2,160年で30度ズレる計算になりますね。

占星術が成立した3,000~4,000年ほど前の時代、春分点は牡羊座に位置していました。それがキリストが誕生する少し前の頃に魚座へと移り、そこから2,160年経って、水瓶座へと移り「水瓶座の時代の到来」というわけです。

厳密にいうと、春分点はいまだ魚座の頭のあたりにあります。というのも、天の12星座は、なにもキッチリと30度ずつに整列しているわけではなく、横に長い星座もあれば、シュッと細い星座もあります。魚座はわりかし横に広がっている星座なので、現在の春分点は魚座の頭のあたりにあるのですが、黄道を12等分したなら、すでに水瓶座の領域に入っている……ということで「見なし上の水瓶座」といえるでしょうか。しかし一応は水瓶座の領域に春分点があることから、1980年代の後半頃から「水瓶座の時代が到来している」わけです。

水瓶座

この時代の始まりに起こった大きな出来事としては、水瓶座の象徴である「テクノロジー、革新的な技術、グリッドシステム、自由と平等、そして協働」が、目に見える形として示されたインターネットの登場でしょうか。コンピュータ・テクノロジーの誕生によって、人間の文明と暮らしと働き方がガラッと変革されました。これまでの「ひとつの場所に縛り付けられるしかない生き方」から解放されることになったのが、水瓶座時代の始まりに起こった「事件」です。

魚座の時代、人間は悟性魂(ごせいこん)から力を得ていました。それは、自分の外側に権威的な存在をおいて、常にその価値と自分の行いを相対的に比べながら、絶対的な価値に沿うように心がける生き方です。まわりから浮かないように、社会の中で恥ずかしくないようにと人目を気にし、本心を隠して、まわりに追従するやり方。自分の感情は外の物事とひとつであり、みんなが求めている成果をあげて、まわりから認められることに喜びを感じました。

しかし水瓶座の時代になると、人は意識魂(いしきこん)から力を得るようになります。それは自己存在の根拠を内側に持って、何事も自分で決めて、自己責任でおこなう生き方です。自分であることを表現しようと、自由と個性を大切にして、本心に従うため、誰が何と言おうとも納得できないことは受け入れません。自尊心が高く、人がどう思うかより、自分に偽りがないかということが大切であり、誰かに従うのではなく、自分の意志で社会に参画し、協力します。

いかがでしょうか。特に1996年以降に生まれたZ世代は、水瓶座意識が強くなる傾向にあります。魚座世代は成功法則などを好み、優れた誰かのやり方を真似しようとしますが、水瓶座世代は個性を確立して独立し、テクノロジーを通じて仲間と出会い、協働で新しい面白い社会を創生しようとするでしょう。

2020年は12月に木星と土星が同一方向で重なるグレート・コンジャンクションという星の配置が水瓶座で起こります。20年に1度起こる、この天体現象は、社会が進化する方向の指針を示しています。これまでは現実的な富を豊かにする方面へと進んできた社会の流れが、個々が主体性をもって全体を創り上げるものに変わっていくのかもしれません。

これからの時代を心地よく過ごすためのキーワードは「個性」「自己表現」「コミュニティ」「協働」「アイデア」「分かち合い」「スピード」

  • 自分の意志や価値観を表明する
  • 同じ社会意識を持った仲間とつながる
  • 知恵や技術を惜しみなく分かち合う
  • 自立した存在でありながら協働する
  • その時々で柔軟に変化し、素早く対応する

 

新しい世代と彼らが創り出す未来の形に期待すると同時に、すでに社会で活躍している世代が意識を刷新するときかもしれません。古いものに固執せず、変わりゆく時代の波を軽やかに乗りこなして、柔軟に、そしてスピーディーに楽しんでいきましょう!!

以下の記事もオススメです

コラムの一覧を見る

スポンサーリンク

SNSでシェアする

このページに関連するカテゴリ

ご意見や不都合はこちらから

チャートの不都合については、あわせて入力データについてもお知らせください。

スポンサー広告