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公開日:2020年05月13日更新日:2020年06月14日

占星術のホロスコープ・チャートは「12星座」「10惑星」「アスペクト」「12ハウス」という四つの要素で構成されています。

ホロスコープチャートのサンプル

「12星座」を1星座ずつ、詳しく掘り下げていくシリーズ、今回ご紹介するのは「獅子座」

エレメント:火
クオリティ:固定
守護惑星:太陽
キーワード:I create

獅子座のイメージ

 

 

 

獅子座のテーマ

獅子座のテーマは「自分らしさを表現すること」

私たちの中に秘められた「自分らしさ」というのは、なんでしょう?

それをとことん追求して、自分にしかできない形で表現することが獅子座のテーマ。私たちの内側にある好奇心、知性、信念、勇気……たくさんのものをあふれ出す情熱と共に表現してみせることで、他者からの賞賛を勝ち取り、自信を深めていくことになるでしょう。

この「自分を表現したい」という欲求は、私たちのたましいが求めている行為かもしれません。幼少期、自分の身体を自由に動かせるようになると、私たちはさまざまな遊びを始めます。身体を動かしたり、歌ったり、描いたり、何かを創り出したり……私たちは誰もが生まれついてのクリエイター。そして、何か自分でも嬉しくなるようなものができると、私たちは叫ぶのです。「ママ、見て!!」と。

この内側から湧き上がるものを形に変えて表現するという、子どもの頃に誰もが発揮していた才能こそが獅子座のもの。自分の持っているもの、命の輝きを開花させることを楽しみ、同時に素晴らしい完成品を他者に見せて、喜ばせたいという欲求も持ち合わせています。

そういう意味において獅子座は純粋な自己顕示欲や承認欲求を満たすことにもつながるサインであり、それらの欲求を通して、私たちは「自分にしかなれない、何者か」になるのでしょう。そのため、強い意志と共に、誠実に自分自身と向き合おうとするサインでもあります。

独立心が高く、どんなことでも自分でやってみようと考えるでしょう。どんなことでも「他者に言われたから」ではなく、たとえアドバイスをもらったとしても、自身で考えて、決めて、動きたいサインです。そして、悔いが残らないように、自分だけの人生を創っていこうとするでしょう。『こうあるべきだ』という社会からの押し付けや干渉を嫌って、自分なりの面白さを探求し、オリジナルの生き方ややり方を考えていくことに喜びを感じます。

持っている力や才能、個性や資質の全部使って、人生を創造することを望みます。人生で体験し得る、あらゆることが経験につながり、そこから多くを学び、自分らしさに磨きをかけていくでしょう。実際にやってみることが大事で、自分の手でこれまでできなかったことを成し得ると、大きな自信につながります。

体験することと創造することをモットーとする獅子座はまた、自分に対してとても高い理想を抱くでしょう。カッコいい自分、人から賞賛される自分であることを望み、どうせやるなら、とことん最高の自分になろうとするかもしれません。そして、そんな自分に誰かが影響を受けたり、励まされたりすることで、さらに元気になるでしょう。

輝く太陽を支配星とする獅子座は、みんなの中心の輝けるエネルギーであろうとするのです。 太陽がみずから輝くことで、地球を含めた他の惑星たちに活力を与えているように、他者を惹きつけて、世界を明るくすることに喜びを得るのでしょう。

蟹座は他者に愛と安心を与えることで、親しみやすさや共感を生み出しましたが、その次の獅子座では、自分らしいオリジナルの形で、みんなに喜び、共感してもらおうと試みます。どんなものでも、自分で工夫して、自分の手でやってみることが大切でしょう。表現したものを、他者が喜んでくれたときに、獅子座はさらに力を得て「もっと良いものを」「さらに自分にしかできない最高の形を」と、ますますパワフルかつ情熱的に追求していきます。

しかし、他者に喜んでもらいたい、認められたいという欲求があるため、時に自分のやりたいことよりも、それに応える気持ちのほうが強くなる場合があります。獅子座は前半星座であり、本格的な外の世界との関わりが発生しないものの、他者に見せて承認されることで、自己表現が完成する、という特徴があります。創造性が発揮されるには、孤立した状態ではできないという矛盾があるのです。

そのため、自分が望んでいないことであっても「あなたがいないと困る」「あなたのおかげで助かっている」「あなたしかできない」と頼られると、むげに断ることができず、そこに力を尽くすことがあるでしょう。人から求めに応えることが喜びになるのです。

しかし、その求められているものが、本当に自分の表現したいものからズレているときは、いくら喜んでもらえたところで、実際のところは消耗していきます。獅子座は自分に偽ることなく「自分らしくいること」を大切にするため、真実から外れた行為をしていると、傷つくのです。ですから、いくら他者から求められたとしても、どこか苦しさを感じているのであれば、自分と対話を重ねて、本当に望んでいることがなにか、それを表現することが必要でしょう。

自分らしさ、自信、オリジナルの表現、創造力、好奇心、情熱と輝き、他者を惹きつけて喜んでもらうこと……そういったものは獅子座の人生に欠かせないもの。それらのすべてを使って、輝いているとき、獅子座は自尊心と共に、最高の自分自身となるのでしょう。内側から輝きを放ち、その光が世界を照らすことで成長していく、最高の表現者であり、クリエイターです。

輝く人のイメージ

 

獅子座の成長段階

獅子座は12星座の5番目の星座であり、自分の内側から湧き上がる命の輝きを「オリジナルの形で表現して、みんなを熱狂させること」を目指していくサインです。

そのため、次のような成長段階を経て、成熟していきます。

  1. 自分が夢中になれるものを探す段階
  2. 自分のオリジナルを追求する段階
  3. 表現によって仲間たちの注目を集める段階
  4. 対向の水瓶座の質を取り込んで「客観性」を学ぶ段階
  5. 自分にしかできないものを究極まで求める段階
  6. パフォーマンスによって人々を熱狂させる段階

最終的に獅子座は大勢の人たちを歓喜に巻きこむようなパフォーマーになれる資質があります。どんな分野であれ、夢中になれるものを探して、自分のやり方で表現することに喜びを得るでしょう。

パフォーマーのイメージ

 

獅子座の才能

獅子座が秘めている才能には、次のようなものがあります。

これらの能力を使いこなすことで、みずからを成長させられるでしょう。

  • 自分にしかできない表現をすること
  • こうだと決めたことを実行する力
  • ごまかすことなく向き合う誠実さ
  • より良くしていこうとする上昇志向
  • 内側から生み出していく創造性
  • 他者をハッと惹きつけるカリスマ性
  • 高い理想とそれを実現させる力
  • 自分に対する深い信頼
  • 誰よりも自分を尊重する自尊心
  • どんな時でも道を拓くポジティブさ

輝く太陽のイメージ

 

獅子座にとっての
ポジティブ/ネガティブ

獅子座がポジティブ/ネガティブとなる事由には、次のようなものがあります。

ポジティブ事由

  • 自分でひとつひとつ手ごたえを感じながら創り出すとき
  • こだわりのある表現や個性が尊重されるとき
  • みんなが実力を認めて褒めてくれるとき
  • 自分に影響された人がいるとき
  • 夢中になれる面白いことがあるとき

ネガティブ事由

  • 個性を否定されたり認めてもらえないとき
  • 義務やマニュアルに縛られるとき
  • 誰でもできることをしなくてはならないとき
  • 自分らしさを封じられて凡庸さに埋没するとき
  • 誰からも認められないとき

ポジティブとネガティブの対比イメージ

 

獅子座の仕事とお金

獅子座の才能は、なんといっても、その自立心と旺盛な好奇心。どんなことでも自分から積極的に取り組んでいき、ひとたび始めたからには、自分なりの最高の形になるまで、続けていくことができるでしょう。学んだことを自分なりのやり方で形にしていく力があり、諦めずに最後までやり遂げます。

何事であっても、高い意欲と情熱をもって取り組むので、職場では頼りにされて、高い評価を得られるでしょう。しかし、そのためには自分のペースとやり方で、ある程度の自由な裁量で任されたほうが良いようです。「こうしなければならない」というマニュアルと義務を押し付けられると、やる気を失ってしまうでしょう。誰にでもできるような、自分でなくてもいい仕事なら、力が入らないのです。

どんなことでも、やり方を学んだあとに、自由に任せてもらえることで、どんどん工夫していくことができるでしょう。そこには遊び心や、創造力が掻き立てられる要素があると、さらにうまくいきそうです。

押し付けられることは好きではありませんが、まわりからの期待に応えることは好きなので、ひとつの役割をもって、みんなから頼りにされると、実力を発揮できるでしょう。面倒見がよく、リーダーシップも発揮できるため、中心的な存在になったり、みんなを支える精神的支柱となったりすると、やりがいが高まります。

お金のためよりも、みずからの情熱のために働くタイプですが、せっかくやるなら最高の形をめざし、できる限りの実力をもって認められようとするため、高い成果や評判を得ることも可能です。実力を着々とつけて、地位を獲得することで、自尊心も高まり、ますます熱が入るでしょう。

当然、地位や実力に伴って結果もついてくるので、やる気次第では高い報酬を得ることも可能です。しかし、それも「情熱を傾けることができるか否か」がすべて。あなたのことをキチンと評価して、やりたいことをどんどん引き出してくれるような職に就くことが、大事なポイントといえるでしょう。

仕事しているイメージ

 

獅子座の
愛し方/愛され方

獅子座が求めている愛し方/愛され方は次のようなものとなります。

♡獅子座の求める愛し方

  • ストレートに情熱を言葉や行為を示す
  • ふたりの関係をより良くしようと努める
  • 相手の期待に応えて、愛を勝ち取る
  • 自分たちらしいオリジナルな関係を創造する
  • お互いが刺激し合いながら成長する

♡獅子座の求める愛され方

  • 自分のしたことを褒めて、喜んでほしい
  • 共に良くなるために協力してほしい
  • 他の誰よりも特別に大事にしてほしい
  • 自分のすることを応援して支えてほしい

愛情のイメージ

執筆 占星術師・小泉マーリ

 

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