占星術における木星の通過は、あなたの生まれ持ったホロスコープ・チャートのどこの配置にやってきたとしても、その場所が象徴するテーマに恩恵と広がりをもたらします。木星がやってきている期間、その部屋のテーマを成長させるような出来事が起こりやすく、自分でも「前向きに取り組んでみよう」という気持ちになりやすいでしょう。やりたいことが実現しやすい時期でもあります。
木星は個人により多くの体験と知識を取りこむように働きかけます。個人が世界の中で活躍する機会を増やしてくれるでしょう。成長・拡大・発展の象徴であり、私たちが意図したものを広げることを助けてくれます。視野や行動範囲を広げますが、そこにあるものは何でも、たとえばルーズさや浪費を増やすこともするので、どこを広げたいのか、しっかりと意図を持ってくださいね。
木星は強力に社会とのつながりを作り出します。活躍の場を作るにも最適ですし「これをすることにどんな意味があるのか」という意義を見出すことにも一役買ってくれます。また木星は法律とも関係するため、法の力を味方につけることもできるでしょう。
ホロスコープのなかで木星が通過するハウスは、いままさに成長しようとしている分野を示します。木星はおよそ1年かけてひとつの星座を通過するので、12年かけて12星座をひとめぐりすることになります。毎年その時々の木星が通過しているハウスや星座に意識を向けて、成長させていこうとすると、12年で全方位的に大きく発展することができるでしょう。
これは成長のためのプロセスです。どこに木星が来ているのだとしても、そのテーマに意識を向けて挑戦することで成長が期待できます。木星には「増やす働き」がありますが、扱える以上のものを求めすぎないことも必要かもしれません。「しっかり地に足をつける」というのは土星の働きですが、広げるだけで着地できないのは信用を失うことになるので、チャレンジと着地を心掛けていくことも大事なポイントです。
地に足をつけて、意図を持つことで、木星は成長させながら目的を達成させることを助けてくれます。ホロスコープのどこを木星が通過するのかを確かめて、しっかりと意図を定めていきましょう。