【自我意識】を司る牡羊座の土星を持つ人は【他の誰とも異なる、オリジナルな自分自身になること】が、人生を通してのテーマといえそうです。
どんなときでも自分を意識してしまうので、自分自身を気楽に扱うことがむずかしく、また時に他者との関係を築くことに抵抗を感じることもあるでしょう。
特にしっかりとした自分が確立されていないときは、他者に配慮する余裕がなくなりやすいかもしれません。
また同時に、他人から必要以上に干渉されたり、自分のしたいことを止められたりすることを不快に感じる傾向があるでしょう。
全般的にひとりでいるほうが心地よく、他者と深入りしすぎないように、どことなく一線を引くようなところがありそうです。
しかし、その一方で、他者ともっと関わりたいという相反する欲求も生じるため、心のなかで葛藤や孤独を感じることもあるでしょう。
干渉されたり、否定されたりすることなく、そのまんまの個性を認めてくれる人が現れると安心して、葛藤や孤独から解放されそうです。
あらゆる批判は、それが正論で、悪意がなく、自分のためになるとわかっているときでさえも、心地悪く、侵害されたような気分になるでしょう。
まっさらなそのまんまの個性を認め、尊重されることを望み、またみずからがそのような存在でありたいと願っているかもしれません。
牡羊座の土星を持つ人にとって、父親との関係は重要です。
父親との関係が良く、多くを学ぶことができたなら、自分の内側で社会的な男性モデルがしっかりと育ち、積極的に自分自身を打ち出していく強さが早い段階から目覚めていくでしょう。
しかし、もし、なんらかのネガティブさが父親との関係にある場合は、力が内側でくすぶって、どこか満たされないようなフラストレーションが生じ、時に横暴で投げやりな気分に襲われることがあるかもしれません。
そして更に他者と親密な関係を築くことに困難さを感じやすくなるでしょう。
そういった場合は、他にロールモデルとなる人物を複数人持つことで、多様な力の使い方を学べる可能性があります。
牡羊座の土星はオリジナルの個人になることがテーマ。
そのため、個としてしっかりと実力を発揮している人物に好感を抱き、自分もそのようであろうと尽力するでしょう。
どうすれば自分の力で、望んでいる自分自身になることができるのか。
なにをすることによって、自分は満たされるのか。
自分にやってくる課題と、誰も頼らずに向き合うにはどうすればいいのか。
そういったことを人生のさまざまな局面から学んでいきます。
そして、他者からの助言や手助けがなくても、自分なりのやり方で問題を乗り越え、決定・実行することを理想として、実際にそれをやり遂げることができるでしょう。
長じて、自分らしさがどんどん際立ってくるにつれて、人生が楽になってくるかも知れません。
牡羊座の土星は行動への集中力と慎重さを強調するため、この星を持つ人は無駄にエネルギーを消耗することを避けるでしょう。
散漫にいろいろするのではなく、自分のなかで【これが良い】と思えるものを繰り返し、深めていきます。
そして、あらゆることに対して【これが良い】と明確に確立されるほどに、心身が安定していくでしょう。
最終的に他の誰とも異なる個性を発揮して、独立した存在となることが牡羊座の土星の求めていること。
頭のてっぺんから、つま先まで、自分の望む【I am・わたし自身】であることを、人生をかけて探求していくことがテーマといえるのかもしれません。