【堂々と自信をもって、ありのままの自分自身を表現すること】が、獅子座の土星を持つ人のテーマといえそうです。
『自分らしさ』を探求して、純度の高い自己を貫くこと。
誰の前へ出ても、誇り高く、しっかりと主張して、自他ともに認める堂々とした自分であること。
獅子座に土星を持つ人は、幼少期に子どもらしい素直な感覚を抑圧された可能性があります。
家族との関係において『子どもっぽく、のびのびとしてはいけない』という意識が心のなかに芽生えると、以降はまわりの顔色を見ながら、言動をするようになるでしょう。
いま、これを言ってもいいのだろうか。
これをしたら、どう思われるのか。
そのようなことが気になり始めると、正直な気持ちを主張しにくくなります。
そして面倒にも感じて、好きなようにやりたいことは、人に知られないように、そっとひとりで行うかもしれません。
そんな自分が『他の人と分かち合うことがむずかしく、孤立している』と思えることもあるでしょう。
【ありのままの自分でいいのだ】という確信が得られないと、他者との乖離感が高まっていきます。
そして実際の心地悪さから人と距離を空けることによって、ますます孤独感が募っていくでしょう。
そのようなことをくり返していると、人と理解しあう機会が失われていきます。
そうすると更に、どうやって人と関わり、どんな風に自分の正直さを表現すればよいのか、わからなくなっていくでしょう。
そして自分自身を抑え、隠していくにつれて、他者のおこないや発言を否定したくなるかもしれません。
ありのままの自分を隠していると、自由に子どもっぽくふるまっている人を非難したくなるのです。
だけれども、獅子座の土星を持つ人が本当に表現したいことは、他者への辛辣な批判ではありません。
本当はもっと、誰の前であっても、素直な自分を表現することを心は望んでいるでしょう。
隠すことなく、堂々と【自分は自分でよいのだ】という確信と共に、他者からもそう認められること。
大好きなこと、夢中になれること、楽しいこと……時間を忘れて熱中できるもののなかに、そんな自分を表現するヒントが隠されているかもしれません。
獅子座の土星を持つ人は基本的に何事に対しても、高い理想を抱く傾向があります。
なにかするときは、誰かにそこまで要求されていなくても、最高のポテンシャルを発揮することを自分に課すでしょう。
うまくできないことや、人から見下されることは、我慢できません。
だからこそ、好きなこと、ワクワクすること、夢中になれることを選ぶことが大切です。
『好きなことだけをしてはいけない』という思いこみがあるなら、それは手放しましょう。
好きなこと、夢中になれることだからこそ、高い理想に一歩ずつ近づいていくことができるのです。
そしてそれがなんであれ、自分の足で一歩ずつ、確実に成長していることを感じると、自分に対する自信が芽生えてくるでしょう。
子どものように、なんの計算もなく、夢中になれることが必要です。
もし望まないことや、義務からそれを『やっている』『やらなければならない』のだとしたら、自己否定ばかりが高まります。
すると、他者に対しても厳しくそうあることを要求し、自由にふるまっている人を見ると激しく否定したくなるかもしれません。
義務からではなく、喜びから進んでそれを選択することが、獅子座の土星を持つ人にとってのレッスンです。
獅子座は【熱感覚】を司りますが、それは好きなことに関心を向けることで生じる心の熱さです。
夢中になることで、情熱が全身からほとばしり、その熱さがみずからのエネルギーとなって、ひたすら高みへと突き進むことができるでしょう。
自分の思いを熱源に変えて、一歩ずつ道を切り拓き、進んだ分だけ自信と実力が身についていきます。
そしてついにはどこへ行っても、誰の前でも、そのような自分であることを堂々と表現して、その情熱的な生き方が誰かの心に火をつけるかもしれません。
獅子座の土星を持つ人が好きなことを通して自己実現するためには、そんな自分をまるごと認めて支えてくれる家族のサポートが必要です。
特に尊敬している父親から認められることは、早い段階から自立へ向かわせる、大きな精神的な支えとなるでしょう。
もし父親が不在であったり、頼れなかったり、自分に対して無関心や冷淡であったり、誇れる存在でなかったりすると、真の精神的な自立に時間がかかるかもしれません。
しかし、そうだとしても、自分を偽らずに生きること、好きなことを見出し、夢中になって、人とつながり続けることが、理想の自分に近づくための手段となるでしょう。
獅子座のキーワードは【I create・わたしは創造する】
他者から与えられた生き方ではなく、自分が望んでいる理想の自分になること。
どこにいても、誰といても、堂々と自信をもって、誇らしく自分を表現することが、獅子座の土星を持つ人のテーマといえるでしょう。