【見識を広げて、理想の在り方を探求し、実現させること】が、射手座の土星を持つ人のテーマといえそうです。
基本的に新しい知識や経験を得るときは、じっくりと慎重に時間をかけて取り組んでいくでしょう。
新しいことをはじめるときは、ゆっくりと丁寧に、そのすべてを理解するように学んでいきます。
自分の世界が狭く閉じているあいだは、人生のさまざまな分野に対して、保守的になりやすいかもしれません。
特に人生全体に理解が及んでいないときや、精神が広くひらかれていないあいだは、新しい物事を受け容れることに抵抗を感じることがあるでしょう。
しかし長じるにつれて、人類が長い歳月をかけて解き明かしてきた叡智の世界に関心を抱くことになりそうです。
そして人間や世界、宇宙の原理や法則を学ぶことで、そこに深い信頼を寄せるようになるでしょう。
哲学や思想の観点から人生を俯瞰することで、精神的な落ち着きと、規範とする理想的な人間の姿を獲得することが、土星の射手座を持つ人にとっての成長の第一歩です。
射手座は【運動感覚】を司りますが、これは時間の流れを読み解きながら、物事がはじまり、成されていくまでの動きを感じる感覚です。
ある動作にどれくらいの時間がかかるのか、逆算して考える力が働くので、この感覚が鍛えられると『活動しようとしていることの未来の到達点』を読み解けるようになります。
プランを立てて実行するときは、この感覚が欠かせません。
長い時間をかけて取り組む自分なりのテーマが見つかると、そこから人生の基盤を築いていくことができるでしょう。
自分なりの信念に基づいて構築した世界が色鮮やかに広がっていくと、精神にも奥行きが出てきます。
しかし同時に自分の世界観のなかだけに閉じていったり、あるいは他者にも自分のそれを押し付けて、他の価値観を寄せつけなくなったりする可能性もあるでしょう。
そのようなときは自分自身のことも俯瞰的に観察することで、適度なバランスを取り戻せます。
個と全。
全体のなかで自分がどうあるのか。
自分のなにが全体を構成しているのか。
そんな視点を育むことで、宇宙の大きな雛形が見えてくるでしょう。
射手座の土星を持つ人は、人間としての尊厳が高く、相手が誰であれ、目上の人を自然と敬うことができます。
学術に対する造詣が深まるにつれて、高い理想的な生き方を求めるようになるでしょう。
自分の信念や理想をどうしたら実現できるのか、いつも考えていて、そのためのタイミングを見計らっているかもしれません。
経験が深まるにつれて、大きな組織やグループを統括する能力を発揮できるようになるでしょう。
長い年月をかけて達成させるような、大きなプロジェクトを進めていくことが可能です。
時間の流れを読み解き、全体の細かいところまで調整しながら、目標に向かっていくことができるでしょう。
広い視野と見識、そして未来を読み解く力を持っている射手座の土星にとって、やりたいことや理想を実現させることはむずかしくなさそうです。
大海原を航海するように、時間の波をかき分けて、明確な海路を見つけ、仲間たちを励ましつつ、目的地へたどり着くことができます。
射手座のキーワードは【I believe・わたしは信じる】
信念に基づく高い理想の在り方を実現させることが、射手座の土星を持つ人にとってのテーマといえるでしょう。