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公開日:2016年11月06日更新日:2019年11月01日

ままならない矛盾

【源に還るという、大きなひとつの目的に向かうこと】が、魚座の土星を持つ人にとっての、人生のテーマといえそうです。

これは12星座と土星の組み合わせのなかでも、矛盾が生じやすい配置です。

土星はあらゆるものをキチンと秩序立てて、現実のなかに落としこんでいく惑星。

魚座は空想的で、理想を夢見る星座です。

魚座の土星を持つ人は自分のなかで、常に相反する思いを抱えることになるかもしれません。

土星の現実的な合理性に魚座は反発して、非合理的な感情を優先しようとするでしょう。

しかし、そうすればするほど、人生のなかで『自分の理想を達成させる』ということが難しくなっていきます。

『こうしたい』『こんな風になったらいいな』という理想を実現させようとするとき、思うようにいかないことが立ち塞がった途端、道がなくなったような気がするかもしれません。

人生において、あまり多くのことを成し遂げられず、見えないなにかに制限されているように感じることもあるでしょう。

いつも自分よりも、優先して他者のニーズを満たさなければ、と思っているところがあるかもしれません。

時間とエネルギーが自分以外のところで消費されているような気がして、人生が思うようにいかない気持ちに陥ることもあるでしょう。

矛盾した質を使いこなす

なかなか自分で求めているものの結果が出せないので、自己評価が低くなりやすい傾向があります。

すると、自分のなかにある影の感情が、ますますむずかしく、困難で、自分の望みから離れた選択や行動をしてしまうことがあるでしょう。

そして、ますます『人生が思い通りにいかない』と、嘆かわしい気持ちになるかもしれません。

しかし、それらはみずから『そのような選択をしている』ということに、気づいていましょう。

魚座はノスタルジックな傾向があるため、社会の中心で立身出世する生き方よりも、中央の輪からすこし離れたところで、情緒を大切にして生きるほうが合っているかもしれません。

現実的な財産や責任が多すぎると、転進がむずかしくなるため、簡素な生活のほうが性に合うでしょう。

実際の生活のなかで多くのものを求めようとしても、土星の現実的な厳しさを、魚座の曖昧さが打ち消してしまうため、行動の指針が定まりにくいようです。

何事に対しても高い理想を求めてしまうため、すこしでも、思うようにいかないことがあったり『なにか違う』と感じることがあったりすると、やる気が低迷してしまいそうです。

自分のなかにある、矛盾した質をうまく使いこなすことが、魚座の土星を持つ人のレッスンといえるかもしれません。

心と身体と魂を光でつなぐ

魚座の土星を持つ人は、極めて高い奉仕の才能があり、他者の感情を解放し、本来の在り方に還すことで、自分自身を癒していくことができます。

魚座は【味覚】を司りますが、これは世界のあらゆる生命体に含まれる光を、みずからの内に取り込むことで、自身の輝きを取り戻すための感覚。

その本質は世界と自分とがひとつになること……より光に近づいていくことにあるのでしょう。

なにかを積み上げていくのではなく、解放すること。

達成させるのではなく、受け容れて、ひとつに溶け合うこと。

世界と自分とが分離する前の、人と動物と植物と宇宙とが、ひとつなぎであり、すべてが大いなるサークルで紡がれていた頃のように。

心と身体と魂を、光でつないで、ひとつにする。

そのためのアートやスピリチュアルや癒しや物語や夢などを扱う才能があるでしょう。

人々の感情を解放し、霊性を解き放って、光に満ちた命を蘇らせることができます。

魚座のキーワードは【I understand・わたしは理解する】

いまここで『こうあるべき』という小さな枠組みを超えて、人間と動物たちと自然の営みとが、限りなく相互に結びつき、互いの存在が大きなひとつだという概念において。

『源に回帰する』という、たったひとつの目的のために生きることが、魚座の土星を持つ人にとっての人生のテーマといえるでしょう。

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