社会的な「自己実現」が起こる、大収穫の時期です。土星が1ハウスに入ってから20数年かけて積み上げてきたことの結果があなたの目の前に現れるでしょう。
しっかりと努力をしてきた人には、それにふさわしい大きな実りが。もし、準備を怠ったり、過程をさぼったりしてきたなら、そこに関する問題が目に見える形として表れるかもしれません。
社会生活において実績が認められて、地位や名誉を得るときです。責任ある役割や業務をまかされて、より大きな力をふるうチャンスがやって来るかもしれません。
もし、あなたに人を導いたり、教えたりする役割があるのだとしたら、ここでそれが揺るぎない立場となっていくでしょう。責任を引き受けたくない人にとっては、重さを感じて、面倒にもなる時期といえそうです。しかし、たとえ気が進まなくても、責任をもって果たしていくことで、成果は得られるでしょう。
「わたし」という個性を持ったひとりの人間の才能と資質が開花して、世界に実績として示すことのできる、すばらしい時期です。自分の才能、やれること、得意なこと、見せ方、どこでどのように表現すればよいのかなど、それらをすべて自身で制御しながら活躍できるでしょう。
自分の情熱と才能を表現して世界に差し出して、高い評価と共にまわりから認められるときです。
しかし、これまでのあいだに努力を怠って、ネガティブな要因を積み上げてきたのだとしたら、同じようにそれがすべて明かされるときとなります。ラクしようと手抜きをしてきたり、問題を片付けずに無視してきたり、敵を作って放っておいたり、苦手なことを克服せずにいたりした場合は、それが結果として示されます。
ここに土星がきたから良いとか、悪いということではなく、土星という星がそのような特徴を持っているのです。土星は純粋に「どれだけ梯子を登ってきたのか」ということを、低くも高くもなく、ありのまま明らかにする星です。
この時期は外での社会活動がとても活発になるので、対面の4ハウスにまつわるテーマがおろそかになりがちです。4ハウスの象徴する家や家族や自身の心にまつわる基盤をしっかりと整えてきていれば、それらがあなたの活躍を背後で応援し、支えてくれるものとなるでしょう。しかしそれらの基盤を整えずにきた場合は、それがトラブルの要因となるかもしれません。
いずれにしても、この2年半は土星のめぐる旅路のひとつのピークです。ここで大きな価値と成果をもたらしたのは、他ではなく、あなた自身だといえるでしょう。