【あらゆることに公明正大であること】そして【他者とのあいだに信頼の絆を築いていくこと】が、天秤座の土星を持つ人のテーマといえそうです。
この星を持つ人は、なにをするにしても、決定するまでに長い時間を要するでしょう。
なにかを決めるときは、その対象となるもののすべてを知りたいと考えるためです。
その全貌がわからないうちに決めてしまうと、他にもっと良いやり方や選択肢があるのではないかと、落ち着かない気持ちになってしまうでしょう。
あらゆる可能性を検討したうえで、もっとも調和的でベストな道を選びたい。
それが天秤座の土星を持つ人の本心です。
長い時間、考えるため、まわりの人たちから『優柔不断ではっきりしない』と思われることもあるかもしれません。
しかし、だからこそ、最終的にその時々でもっともふさわしく、正しい決断をくだすことができるでしょう。
天秤座の土星を持つ人にとって、対人関係はとても大切です。
しかし若い頃はどちらかというと人間関係が得意ではなく、どのようなバランスで相手と付き合えばいいのか、悩むことがあるでしょう。
なんとなく落ち着かない心地の悪さから、他者と距離を空けてしまうこともあるかもしれません。
もし、自分に対する信頼が低い場合は、その傾向が顕著になるでしょう。
他の人たちと触れ合うことを避けて、ひとりでいることを好み、他者と関わらないように努めるかもしれません。
しかし、そうすることでますます自分への不信感が深まり、世界も、自分も、つかみどころがなく、頼りないように感じるでしょう。
自分は誰からも理解されず、自分でさえ、自分が何者であるか、よくわからない…そんな自己喪失のような感覚に陥る可能性もあります。
天秤座は【触覚】を司り、それは世界に触れることによって、自分自身と世界とを知覚する感覚です。
他者から距離をあけて離れることは、一時的に心を落ち着かせるかもしれませんが、それがあまりにも長く続くと、次第に自分を見失っていきます。
しっかりと両手両足で世界に触れて、自分自身と世界への確信と信頼を育んでいきましょう。
不安があるときは、自分で自分をしっかりと抱きかかえるようにして腕や肩や頭を触ると、落ち着くことができるかもしれません。
実際の触覚を鍛えることが、対人関係の不安を緩和させます。
『他者と自分とのあいだに、バランスの良い適切な距離感を学ぶこと』が天秤座の土星を持つ人にとってのレッスンです。
天秤座の土星を持つ人は、人生のあらゆる側面において、公明正大であろうとするでしょう。
人との義理や約束を大切にして、決して裏切ることはありません。
それだけに軽々しく約束することもしないでしょう。
他者とフェアな関係であることを望み、ひとたび親しくなって友人や恋人となったら、長くつきあっていきます。
いつも、まわりの人たちを眺めて、どんなときに人は認められるのか、どういうことをすると、そしりを受けるのか、ということに関心を持つでしょう。
強い正義感があるため、誰かが卑怯なおこないをして、他者を欺いたり、ひとりだけ得しようとしたりするのを見ると、とても傷つくかもしれません。
そして自分はそうでないように戒めて、誰もが公平で調和的な関係でいられるように、より一層、強い信頼を築いていきます。
天秤座のキーワードは【I balance・わたしは調和する】
自分と他者、そして世界とのあいだに美しい調和と信頼の架け橋をかけることが、天秤座の土星を持つ人のテーマといえるでしょう。