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公開日:2021年12月04日更新日:2021年12月04日

「自分」という人間を
深く理解する時期

第1室とは自分自身を象徴する部屋であり、ここを土星が通過するということは、自分の内側に意識を向けるときがきたということです。土星は29.5年かけて、個人のホロスコープを1周します。7~12ハウスを土星が通過していた、これまでの14~15年は社会的活動や他者との関係に焦点が向いていたかもしれませんが、いま焦点が「自分自身」へと戻ってきました。

ここまでのあいだ、たくさんの経験を積んで、さまざまなことを世界で学んできたでしょう。今度はその意識を内側に向けて、自分自身について学ぶときです。

「私は一体、何者で、真実に必要としているものは何でしょうか?」

社会的な活動を通して培ってきた『他者から評価される自分』や『他者から「こう」だと見られてきた自分』や『社会の役割や立ち位置において「こうしないと」と思ってきた自分』といったものを、いまここで一度、脇に置いて、まっさらになる必要があります。

そして、純粋に自分の内側からあふれる欲求や思いから「何を体験したいのか」「何を表現したいのか」「自分が何者であるのか」を知るために、時間をかけるときといえるでしょう。そのために今は長期に渡る社会的な計画や仕事を始める時機ではありません。エネルギーを仕事の責任や、他者との約束に使おうとしても、意識は内へ内へと向かおうとするので、多くのことを外側で成そうとすると疲れてしまう可能性があります。

この時期は短期間でパパッと集中してこなせるような仕事や付き合いをするように心がけて、その分、自分自身に目を向けていきましょう。自身と深く向き合うようなセラピーやワーク、潜在能力を引き出すための学びや、自分自身の意識を鍛錬するには、最良の時期です。

「私」という人間を深く理解して、その内側に秘めている資質とポテンシャルを引き出し、しっかりとつながって、精神を成熟させていくことが、新しく始まる土星の30年周期の基盤となるでしょう。ここがしっかりと定まっていることが、より多くの実りを得て、将来的に成功をおさめることにつながります。

「土星のトランジット」の解説はこちらから

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